2015年5月22日金曜日

COPD:シーブリはスピリーバ比較非劣性証明

COPD患者に対する、シーブリ(グリコピロニウム)とスピリーバ(チオトロピウム)とプラシーボをアドエア併用症例で比較

シーブリとスピリーバ比較でガチンコの差が出たのかと思ったが・・・違うようだ。非劣性は示されたということだけ(差が出たら、メーカーだまってないだろう)


シーブリ+アドエアとアドエア単独比較で肺機能改善、良好健康状態、レスキュー治療必要性減少が示されたが、スピリーバ+アドエアと比べて肺機能、健康状態指標などで優秀かどうかは疑問。



Glycopyrronium once-daily significantly improves lung function and health status when combined with salmeterol/fluticasone in patients with COPD: the GLISTEN study—a randomised controlled trial
Thorax 2015;70:519-527 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-206670
http://thorax.bmj.com/content/70/6/519.abstract

1日1回グリコピロニウム50μg(GLY)、1日1回チオトロピウム(TIO)とプラシーボ+サルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸(SAL/FP)50/500μg×2
GLY+SAL/FP vs TIO+SAL/FPが主
プライマリ目的は、12週後のトラフFEV1値非劣性比較


患者773名 (mean FEV1 57.2% predicted)をランダム化; トライアル完遂比率 84.9%


12週時点で、GLY+SAL/FPは、TIO+SAL/FPに対して、トラフFEV1非劣性:最小自乗平均治療差 : least square mean treatment difference (LSMdiff) −7 mL (SE 17.4) ;非劣性下限 −60 mL



12週時点でのトラフFEV1はGLY+SAL/FPでPLA+SAL/FPに対して有意に増加  (LSMdiff 101 mL, p < 0.001)

12週時点でのSt George's Respiratory Questionnaire total scoreは 、GLY+SAL/FPで対PLA+SAL/FP比較で有意改善を示した (LSMdiff −2.154, p=0.02)




GLY+SAL/FP はレスキュー薬剤使用を対PLA+SAL/FP比較で有意に減少 (LSMdiff −0.72 puffs/day, p < 0.001)


重大副事象イベントはGLY+SAL/FP、TIO+SAL/FP、 PLA+SAL/FP 何れも同様で 5.8%、 8.5% 、 5.8%




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