2015年6月6日土曜日

COPD: スタチンは、気道炎症のアクセルを弱め、ブレーキをかける働き

スタチンは免疫調整作用があり、COPD治療での臨床的ベネフィットの可能性が示唆されてきている。COPD患者でのIL-17/IL-10不均衡改善効果が喘息患者同様にみられるか?


シンバスタチンは、気道のIL-17A/IL-10不均衡を改善し、喀痰マクロファージを減少したが、COPD患者の好中球数には影響を与えなかった



Simvastatin suppresses airway IL-17 and upregulates IL-10 in patients with stable COPD
Kittipong Maneechotesuwan,  et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-3138

方法
安定COPD患者30名を二重盲検ランダム化対照交差割り当て
・シンバスタチン20mg/日
・バッチ化対照
4週間の洗い出し期間を設け4週毎投与
プライマリアウトカムは、誘発喀痰中Th17サイトカインと、インドールアミン酸素添加酵素(Indoleamine 2,3-dioxygenase: IDO
セカンダリアウトカムは、喀痰中炎症精細胞、FEV1、CAT症状スコア
 結果
4週後、IL-17A、IL-22、IL-6、CXCL8濃度有意減少 
一方、IL-10濃度、IDO mRNA発現 (fold change) 、IDO活性(kynurenine/tryptophan 比)はシンバスタチンでプラシーボ比較にて著明増加 
プラシーボ比較のシンバスタチンで、喀痰マクロファージ絶対数、マクロファージ比率、CATスコア減少 (差平均 –0.16 ×106 p=0.004; –14.1%, p = 0.004 ; -14.1%, p < 0.001、 -3.2, p=0.002)

他の臨床的アウトカムは両群で同等


IL-17産生CD4+T細胞(Th-17細胞)は自己免疫疾患において主要病原細胞でもある。IL-17は主に活性化T細胞より産生され、繊維芽細胞や上皮細胞、血管内皮細胞、マクロファージなど種々の細胞に作用して、炎症性サイトカインやケモカイン、細胞接着因子など、種々の因子を誘導して炎症を誘導する。IL-10は受容体を介してFoxp3+ regulatory T 細胞産生(regT)を促進する。

スタチンは、気道炎症のアクセルを弱め、ブレーキをかける働きってことになるのだろうか?




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