一般外来での胸痛患者のほとんどは心疾患由来ではないが、こと心血管イベントであれば、重大なアウトカムが予想される。故に、過剰な検査となりがち。
Marburg Heart Scoreのような一定指標(既知血管疾患、心臓由来との患者推測、労作時悪化胸痛、動悸で悪化しない胸痛、65歳以上の女性・55歳以上の男性)で、2点以下なら低リスク、3なら中間、4−5なら高リスクとなる。
冠動脈造影CT(CTA)臨床戦略は、機能的検査臨床戦略より臨床的アウトカムを改善するものではないという、PROMISE研究
5月の論文なのでtoo lateだが・・・今更ながら記載
Outcomes of Anatomical versus Functional Testing for Coronary Artery Disease
Pamela S. Douglas, et. al. for the PROMISE Investigators
N Engl J Med 2015; 372:1291-1300April 2, 2015
1万3名の有症状患者を以下2つに割り付け
・CT血管造影
・機能検査(運動負荷心電図、ストレス核検査、ストレス心エコー)
プライマリアウトカムは、死亡、心筋梗塞、不安定狭心症入院、重大施術合併症の組み合わせ指標
患者の平均年齢 60.8±8.3 歳、 女性 52.7%、 胸痛もしくは労作性呼吸困難が87.7%
閉塞性CAD事前尤度平均 53.3±21.4%
フォローアップ期間中央値は 25ヶ月、プライマリエンドポイント発症は CTA群 164/4996(3.3%) vs 機能検査群 151/5007 (3.0%) (補正ハザード比, 1.04; 95% 信頼区間, 0.83 to 1.29; P=0.75)
CTAは、機能検査に比べ非閉塞性CADを示す特性少ない (3.4% vs. 4.3%, P=0.02)、しかし、CTA群の方がランダム化後90日内のカテーテル施行患者多い (12.2% vs. 8.1%)
患者あたりの累積放射線暴露中央値は機能検査群よりCTA群の方が少ない (10.0 mSv vs. 11.3 mSv)、しかし、機能検査群の 32.6% が全く放射線暴露なく、故に全体では、CTA群の方が暴露量多い (mean, 12.0 mSv vs. 10.1 mSv; P<0 .001="" div="">
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