2015年8月29日土曜日

米国FDA:DPP4阻害剤により機能障害を与えるほどの関節痛を生じる可能性

FDA Adverse Event Reporting Systemデータベースによる検討で、「DPP4阻害剤により機能障害を与えるほどの関節痛を生じる可能性」


sitagliptin:ジャヌビア・グラクティブ
saxagliptin:オングリザ
linagliptin:トラゼンタ
alogliptin:ネシーナ


FDA Drug Safety Communication: FDA warns that DPP-4 inhibitors for type 2 diabetes may cause severe joint pain
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm459579.htm



<追記>
DPP4ホモ接合ノックアウトマウスの研究や関節リウマチ患者で、DPP4活性は関節リウマチの重症度と逆相関の可能性報告有り、DPP-4阻害剤が関節リウマチの病態と関連する可能性が示唆されていた



Sitagliptin (DPP-4 inhibitor)-induced rheumatoid arthritis in type 2 diabetes mellitus: a case report.
Intern Med. 2012;51(15):2041-4. Epub 2012 Aug 1.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/51/15/51_51.7592/_pdf



DPP4阻害剤は、臨床的なハードアウトカム効果示されてないが、明確で重大な副作用が無いため、重用されている薬剤。稀とはいえど、特有な副作用報告されたため、今後の処方動向へ影響を与えることになるはず。関節リウマチなど自己免疫系疾患等。
加齢変化による関節痛などへの処方影響あればマーケットへの影響も出現するかも・・・

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