2015年11月27日金曜日

脂肪細胞は自律的に脂肪燃焼しないような要素(sLR11)を産生する・・・ダイエットは元々難しいことの仕組み 

太ってるほど脂肪燃焼を阻害する蛋白産生物を作り出し、脂肪組織の燃焼を抑制する。
肥満は、元々、やせにくいようにメカニズムが働いているようだ。


Soluble LR11/SorLA represses thermogenesis in adipose tissue and correlates with BMI in humans
Andrew J. Whittle, et. al.
Nature Communications 6, Article number: 8951 doi:10.1038/ncomms9951

褐色脂肪組織(BAT)の熱発生はほ乳類にとってエネルギー消費の重要な要素

BATの生理学的調整が、代謝性疾患治療戦略の要となり得る。

LDL受容体関連、LR11/SorLA (sLR11)が細胞自立的に脂肪組織の熱発生を抑制する。LR11欠損マウスでは食事由来肥満を抑制することとなり、白色脂肪組織の褐色細胞化増加し、代謝促進的となる

sLR11の脂肪細胞処理により、 bone morphogenetic protein/TGFβ signalling pathwayによる熱産生を阻害し、Smadリン酸化を減少する

加えて、ヒトsLR11濃度はBMI、adiposityと相関することが示された。
エネルギー消費能力高い組織のtight regulationがあれば、LR11がエネルギー保存的役割をしているところで、肥満状態の悪化をもたらすと提示した。





東邦大学共同研究で、解説記事
https://www.cam.ac.uk/research/news/stored-fat-fights-against-the-bodys-attempts-to-lose-weight

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