今回のシステマティック・レビュー&メタアナリシスで、降圧治療はベースライン血圧値のばらつきや合併症横断的に血管リスク減少させること判明。130 mm Hg未満の収縮期血圧低下し、心血管疾患・冠動脈性疾患、卒中・糖尿病・心不全・CKD病歴患者でより降圧強化すべきと強くサポートする。
Blood pressure lowering for prevention of cardiovascular disease and death: a systematic review and meta-analysis
Dena Ettehad, et. al.
The Lancet. Published online December 23, 2015.
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(15)01225-8
tabular meta-analysis 123研究、 613,815名
メタ回帰解析にて、降圧達成程度に応じた相対的リスク減少が示された
収縮期血圧 10 mm Hg減少毎、イベントリスク有意減少
- 重大心血管疾患 (relative risk [RR] 0.80, 95% CI 0.77–0.83)
- 冠動脈疾患 (0.83, 0.78–0.88)
- 卒中 (0.73, 0.68–0.77)
- 心不全 (0.72, 0.67–0.78)
住民研究
- 全原因死亡率は有意に13%減少 (0.87, 0.84–0.91)
しかし、
- 腎不全への効果は有意にあらず (0.95, 0.84–1.07)
同様の(収縮期血圧 10 mm Hgあたりの)比例リスク減少効果は、平均ベースライン収縮期血圧高値であるトライアルや平均ベースライン収縮血圧低値であるトライアルで著明 (all ptrend>0.05)
重大心血管疾患の比例的リスク減少に関して、ベースラインの疾患病歴により異なるという明確なエビデンスは存在しない。例外は、糖尿病、CKDで、程度は小さいが有意なリスク減少が見られた。
重大心血管疾患、卒中、腎不全に関して、β blockerは他剤に比べ劣性
卒中予防において、カルシウムチャンネル遮断剤(CCB)は他薬剤より優越
心不全予防に関して、CCGは他薬剤に比べ劣性、利尿剤は他薬剤に比べ優越
バイアスのリスクは113で低く、10トライアルは不明と判断
ア}}ウトカムのheterogeneityは低〜中等度;重大心血管イベントheterogeneityのI2 stasitcは、冠動脈疾患 41%、 卒中 26%、 心不全 37%、 腎不全 28%、 全原因死亡率 35%
0 件のコメント:
コメントを投稿