MedPageでは、「絶対王者のいないGLP1アゴニスト」という表題
週1回型のGLP-1受容体アゴニスト:Once-weekly glucagon-like peptide-1 receptor agonists (GLP-1RAs)による2型糖尿病治療の心血管代謝有効性と副作用要約エビデンス
日本発売は・・・
・トルリシティ®皮下注 (デュラグリチド):日本リリー・大日本住友
・ビデュリオン(エキセナチド):アストラゼネカ
タスポグリチドは治験中止のまま?
albiglutide(Syncria) :グラクソ・スミスクライン
Benefits and Harms of Once-Weekly Glucagon-like Peptide-1 Receptor Agonist Treatments: A Systematic Review and Network Meta-analysis
Francesco Zaccardi, , et. al.
The Triumph of Innovation and the Hard Work of Caring for Patients With Diabetes
Ann Intern Med. Published online 8 December 2015
検討:34トライアル (被検者21 126)
プラシーボ比較で、週1回GLP-RAsはHbA1c、空腹時血糖を減少
タスポグルチド, 20 mg 週1回エキセナチド、デュラグルチド(トルリシティ), 1.5 mgは体重を減少
週1回GLP-RAsのなかで、大差がついたのは
・HbA1cに関して、デュラグルチド1.5mgとタスポグルチド10mg (–0.4% [95% CI, –0.7% to –0.2%])
・空腹時血糖に関して、週1回エキセナチドとalbiglutide(Syncria) (–0.7 mmol/L [CI, –1.1 to –0.2 mmol/L]; –12.6 mg/dL [CI, –19.8 to –3.6 mg/dL])
・体重に関して、タスポグルチド 20mgとデュラグルチド, 0.75 mg, (–1.5 kg [CI, –2.2 to –0.8])
血圧、血中脂質レベル、CRP値に関して 臨床的には境界的意味しかないもしくは差は認めない
週1回エキセナチドは、albiglutideやデュラグルチドに比べて心拍増加 (1.4 to 3.2 beats/min)
週1回GLP-1RAsの中での低血糖リスクは同等だが、タスポグルチド20mgは吐気リスク最大 (odds ratios, 1.9 to 5.9)
研究限界:データとしてsemaglutide利用不能、アウトカム定義は不均一、 last-observation-carried-forward imputation method 使用はトライアルの73%、出版バイアスの可能性あり
タスポグリチドとデュラグルチドのHbA1cと体重への影響に興味がそそられる
ただ、タスポグリチドは日本での治験めどがついてるのか?
0 件のコメント:
コメントを投稿