2015年9月18日金曜日

駆出率低下心不全中枢型無呼吸へのASV:死亡率などプライマリアウトカム悪化

循環器系及び呼吸系の最近の話題

ASVは、中枢型無呼吸症候群に対して有益であるはずだったはず・・・
http://www.me-times.co.jp/book/pdf/Homec1.pdf



だが、実際のトライアルで芳しくない結果が示された


筆者は解釈上
・ブラインド化されてない
・女性登録がすくない
・Preserved EFの心不全に通用しない


他、使用平均時間12ヶ月後3.4時間で、3割程度が1時間未満という使用率が、結果にどう影響をあたえたか?




Adaptive Servo-Ventilation for Central Sleep Apnea in Systolic Heart Failure
Martin R. Cowie, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:1095-1105September 17, 2015
DOI: 10.1056/NEJMoa1506459

Comments open through September 23, 2015




左室駆出率45%以下、AHI 15以上、ガイドラインベースのASV治療と対象としてのガイドラインベースの薬物治療のみを比較した1325名対象

プライマリエンドポイントは、time-to-event analysisで、全原因死亡・延命心血管介入、予定外入院(心不全)







ASV群では、12ヶ月時点での平均AHI 6.6イベント/時間

プライマリエンドポイント発生はASV群と対照群で有意差認めず  (54.1% and 50.8%; ハザード比, 1.13; 95% 信頼区間 [CI], 0.97 to 1.31; P=0.10). 

全原因死亡率と心血管死亡率は、ASV群でプラシーボ群に比較して有意増加  (ハザード比 全原因, 1.28; 95% CI, 1.06 to 1.55; P=0.01; 心血管疾患, 1.34; 95% CI, 1.09 to 1.65; P=0.006)                                                                                                                  

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