2016年1月12日火曜日

腰痛予防:腰ベルト・サポータ予防効果無し


整形外科領域というのはまか不思議な指導や介入がなされることが多い

肋骨骨折急性期治療で胸部へのバンドやコルセット固定がデフォルトであるか如く用いられている。国際的に通用しない
e.g. You will not have a belt or a bandage around your chest because these would keep your ribs from moving when you breathe or cough. This may lead to a lung infection (pneumonia).https://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/patientinstructions/000539.htm

肋骨骨折後固定での下気道感染悪化→予後悪化というのはかなり経験している



ところで、腰痛予防的治療に関するシステミック・レビュー&メタアナリシス
指導を伴う運動の効果が一定認められているが、
腰部ベルトや靴ソール介入の予防効果は認められない


腰部ベルトやサポーターというのは医療というより民間療法といった方がよいのかもしれないが・・・


Prevention of Low Back Pain
A Systematic Review and Meta-analysis
Daniel Steffens,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 11, 2016.


6133の登録可能性ある文献どうてい、うち23出版報告(21の異なるランダム化臨床トライアル, 30850の個別被検者)をクライテリア一致と判断


中等度品質エビデンスとして指導を伴う運動にてLBPエピソードリスク低下 (0.55 [0.41-0.74])を示し、低品質エビデンスレベルとしても、病欠への影響認めないe (0.74 [0.44-1.26])

指導単独では、中等度から低品質エビデンスともにLBP(1.03 [0.83-1.27]) や病欠e(0.87 [0.47-1.60])へ影響認めず

低および極低品質エビデンスでも腰部ベルトではLBPエピソード(1.01 [0.71-1.44]) へも病欠 (0.87 [0.47-1.60])へも影響与えない

低品質エビデンスでも、shoe insoleの予防効果認めず (1.01 [0.74-1.40])

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