今頃なんだ・・・と言われるかもしれない 。禁煙希望者がなぜか増えているので・・・備忘的に記載
他薬物治療に比べた時のバレニクリン(チャンピックス)治療の有効性は揺るぎないようだ
問題は副事象だが、プラシーボを含めたブプロフェン、ニコチンパッチ比較でさほど差は認めない
Neuropsychiatric safety and efficacy of varenicline, bupropion, and nicotine patch in smokers with and without psychiatric disorders (EAGLES): a double-blind, randomised, placebo-controlled clinical trial
Robert M Anthenelli, et. al.
The Lancet PublishedOnline
April 22, 2016 http://dx.doi.org/10.1016/ S0140-6736(16)30272-0
http://dx.doi.org/10.1016/ S0140-6736(16)30294-X
精神疾患有無喫煙者への安全性有効性:バレニクリン、ブプロピオン、ニコチンパッチ
プライマリエンドポイントは、中等度・重度神経精神副事象イベント
8144名の被検者をランダム化割り付け
精神疾患コホート 4116 (安全性解析:4074)、非精神疾患コホート 4028 (安全性解析: 3984 )
中等度・重度神経精神疾患副事象イベント
バレニクリン群 13 (1.3%) /990
ブプロピオン群 22 (2.2%) / 989
ニコチンパッチ群 25(2.5%) /1006
プラシーボ群 24 (2.4%) / 999
中等度・重度神経精神疾患副事象イベントのリスク差(RDs: Risk Difference)
バレニクリン-プラシーボ −1.28 (95% CI −2.40 to −0.15)
ブプロピオンープラシーボ −0.08 (−1.37 to 1.21)
バレニクリン-ニコチンパッチ −1.07 (−2.21 to 0.08)
ブプロピオンーニコチンパッチ 0.13 (−1.19 to 1.45)
精神疾患コホートにおいて、
バレニクリン群 67 (6.5%) / 1026
ブプロピオン群 68 (6.7%) / 1017
ニコチンパッチ群 53 (5.2%) / 1016
プラシーボ群 50 (4.9%) / 1015
RD
バレニクリン群ープラシーボ 1.59 (95% CI −0.42 to 3.59)
ブプロピオン群ープラシーボ 1.78 (−0.24 to 3.81)
対ニコチンパッチ RD
バレニクリン群ーニコチンパッチ群 1.22 (−0.81 to 3.25)
ブプロピオン群ーニコチンパッチ群 1.42 (−0.63 to 3.46)
バレニクリン比較治療被検者禁煙率は
プラシーボ比較 (odds ratio [OR] 3.61, 95% CI 3.07 to 4.24)
ニコチンパッチ比較 (1.68, 1.46 to 1.93)
ブプロピオン比較 (1.75, 1.52 to 2.01)
ブプロピオン・ニコチンパッチ禁煙到達率はプラシーボより高い (OR 2.07 [1.75 to 2.45] 、 2.15 [1.82 to 2.54])
コホート横断的に、治療群最頻副事象イベントは吐気 (バレニクリン, 25% [511 of 2016 ])、不眠 (ブプロピオン, 12% [245 / 2006 ])、悪夢(ニコチンパッチ, 12% [251 / 2022 ])、頭痛 (プラシーボ, 10% [199 / 2014 ])
有効性比較はコホート差なし
2016年6月17日金曜日
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