2016年7月8日金曜日

アルツハイマー型認知症:バイオマーカー分類スキーム

A/T/N: An unbiased descriptive classification scheme for Alzheimer disease
biomarkers
Neurology® 2016;87:1–9

バイオマーカーはアルツハイマー病(AD)研究の必須コンポーネントとなりつつあり、高齢者AD病理研究とともにバイオマーカーも認知加齢研究に用いられている。
バイアスのないdesriptive classificationスキームが有用とも示唆される現状。
 “A/T/N” system という7つの主要ADバイオマーカーを、主要測定病態生理正常により3つのバイナリカテゴリーへ分割

  • “A” refers to the value of a b-amyloid biomarker (amyloid PET or CSF Ab42)
  • “T,” the value of a tau biomarker (CSF phospho tau, or tau PET)
  • “N,” biomarkers of neurodegeneration or neuronal injury ([18F]-fluorodeoxyglucose–PET, structural MRI, or CSF total tau)

 バイオマーカーカテゴリをそれぞれ白か黒かでrating

個別スコアは、例えば  A1/T1/N2, or A1/T2/N2等と表現
A/T/Nシステムに新しいモダリティとしてtau PET

AD病因に関してのメカニズムの一時的法則として、agnostic態度をとる

知見としては一定してない部分もあるが、一般へ適応し、認知加齢一般住民への研究へも適用
疾患をラベリングせず、診断的分類系に特異化しない
理解・使用が簡単な、個別レベル、マルチ・ドメインバイオマーカー・カテゴリー化descriptive system

臨床的正常から認知症スペクトラムまでの、ターミノロジー上の、ADのスペシャリスト間コンセンサスが現在ないのなら、診断スキームと独立したものとして、バイオマーカー分類スキームが受容されることとなるだろう






数年前医師会主催市民向け講演会のとき、「数年うちにアルツハイマー病克服する画期的治療薬は確実にでてくる」と断言した教授・・・ 再び、講演してもらおうか!

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