臨床トライアルの後顧的研究であり、文字通り受け取ることはできない・・・と、反論でるか?
非弁膜症性心房細動患者での卒中予防として非ビタミンK経口抗凝固剤:プラザキサ(ダビガトラン)とリバーロキサバン(イグザレルト)が承認されているが、卒中予防として、ダビガトランvsリバーロキサバンの卒中、出血、死亡率アウトカムでのランダム化ガチンコ比較されてない
118891名の新規使用コホート研究後顧的研究、非弁膜症性心房細動、65歳以上、メディケア fee-for-service登録
dabigatran 150mg ×2、 リーバロキサバン 20mg×1
Stroke, Bleeding, and Mortality Risks in Elderly Medicare Beneficiaries Treated With Dabigatran or Rivaroxaban for Nonvalvular Atrial Fibrillation
David J.
Graham, et. al.
JAMA Intern Med.
Published online October 03, 2016. doi:10.1001/jamainternmed.2016.5954
主要アウトカム・測定:血栓塞栓性卒中、ICH(頭蓋内出血)、重大頭蓋外出血(消化管出血を含む)、死亡率のダビガトランを比較対照としての補正ハザード比
Adjusted incidence rate differences (AIRDs)も推定
ダビガトラン治療 52 240 、リバーロキサバン治療 66 651 (47% 女性)
それぞれ治療フォローアップ人年 15 524 , 20 199
プライマリアウトカムイベント 2537
リバーロキサバンは、血栓塞栓卒中の統計学的非有意減少 (HR, 0.81; 95% CI, 0.65-1.01; P = .07; AIRD = 1.8 fewer cases/1000 person-years)、ICH統計学的有意増加 (HR, 1.65; 95% CI, 1.20-2.26; P = .002; AIRD = 2.3 excess cases/1000 person-years) 、重大頭蓋外出血有意増加 (HR, 1.48; 95% CI, 1.32-1.67; P < .001; AIRD = 13.0 超過症例/1000 人年)、これには重大消化管出血有意増加を含み(HR, 1.40; 95% CI, 1.23-1.59; P < .001; AIRD = 9.4 超過症例/1000 人年)、統計学的に非有意ながら死亡率増加 (HR, 1.15; 95% CI, 1.00-1.32; P = .051; AIRD = 3.1 超過症例/1000 人年)
75歳以上、CHADS2スコア 2超ではリバーロキサバン使用は、ダビガトランに比べ統計学的有意に死亡率増加する
リバーロキサバンのICH超過増加は、血栓塞栓性卒中減少を凌駕する
結論:リバーロキサバン(商品名:イグザレルト)20mg1日1回処方治療は、ダビガトラン(商品名:プラザキサ)150 mg1日2回処方治療に比べ、頭蓋内出血と消化管出血を含め重大頭蓋外出血を統計学的に有意に増加する
なぜか、リクシアナが漁夫の利を得たりして・・・・
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