2017年2月27日月曜日

救急部門:呼吸困難患者へのPoint-of-Careエコーの実用性と診断信頼性

COPD/喘息・肺塞栓診断workupはその疑いが強い場合はPoint-of-Careエコー優先より標準救急部門workupの方が優位だが、エコー優先の方が心不全の場合は優位
それ以外は同等・・・と歯切れが悪い

だが、結論は、呼吸困難患者にとってPoCUSは実用性が高く、信頼性も高い診断ってことになってる


呼吸困難患者ではCXR、CTなど起こ縄rテイルが、妊娠など放射線禁忌・慎重例で、ベッドサイドのでのPoint-of-Care:POCとしてエコーの役割重要
さらに、肺超音波検査(LUS)として肺浮腫(pulmonary edema)、気胸、肺炎、胸水の存在重要で、緊急心エコー(ECHO : emergency echocardiography)をER医師同時施行は重要で、心腔拡大、左室駆出率推定、心嚢液貯留など心原性疾患鑑別に役立つ。
下大静脈(IVC)径と呼吸性変動は右室圧の間接的評価、volume status評価に役立つ。





ProCUSの実用性と診断正確性の評価

Point-of-care ultrasonography for evaluation of acute dyspnea in the emergency department
Maurizio Zanobetti, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.003


2783名のED評価検討
系統的エコー診断に要する時間はED診断だけに比べ、平均で短縮化 (24±10 min vs 186±72 min, p 0.025)
ただ、US診断とED診断は包括的にconcordance高い(κ  0.71)


以下診断においてProCUSと標準ED workupの正確性に統計学的に有意な差を認めず:急性冠動脈症候群、肺炎、胸水、心嚢液貯留、気胸、他原因呼吸困難
PoCUSは心不全診断により感度高い
標準EDworkupのパフォーマンスは、COPD/喘息と肺塞栓診断では優勢




ルーチン

  • バイタルサイン、既往歴、身体所見
  • 12誘導心電図
  • 必要に応じてCXR、CCT、心エコー(循環器科医)、ABG分析(必要に応じて)


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