2017年3月3日金曜日

欧州レジストリ調査:新生児アウトカム・先天異常:タミフル、リレンザによるリスク増加認めず

欧州のレジストリー調査
タミフル、リレンザという2つのニューラミニデース阻害剤妊娠中使用と胎児異常・先天異常

Neuraminidase inhibitors during pregnancy and risk of adverse neonatal outcomes and congenital malformations: population based European register study
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j629 (Published 28 February 2017)

暴露母・児 5824 (0.8%) 、非暴露対照 692 232


調査アウトカムと関連せず

  • 低出産体重児(adjusted odds ratio 0.77, 95% confidence interval 0.65 to 0.91)
  • 低Apgarスコア (adjusted odds ratio 0.87, 0.67 to 1.14)
  • 早期産 (adjusted hazard ratio 0.97, 0.86 to 1.10)
  • 胎児発育遅延 (adjusted odds ratio 0.72, 0.59 to 0.87)
  • 死産 (adjusted odds ratio 0.81, 0.51 to 1.30)
  • 早期新生児死亡 (adjusted odds ratio 1.13, 0.56 to 2.28)
  • 疾患併発新生児 (adjusted odds ratio 0.92, 0.86 to 1.00)


第一トリメスター期母体暴露と先天異常についてリスク増加認めず (adjusted odds ratio 1.06, 0.77 to 1.48)



オセルタミビル単独に限定してもどのリスク増加も見られず




治療投薬限定だと思う、予防投薬に関する記載見つけられない

ビッグデータとか結局はレジストリー調査が主になるとおもうのだが、その信頼性担保は調査法に依存するはず。市販後調査レベルでさかんに”リアルワールド”などとごまかすメーカー目立つが、PMSの信頼性ってそれほど高いのだろうか?
話は横道になったが・・・昨今、少々メーカーのこの主の宣伝に行きすぎを感じてる次第

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