2017年7月1日土曜日

高齢喘息:重症喘息多いが、好酸球性喘息・アトピー型少ない

子供の喘息ではアトピーは喘息重症度と関連するが、成人では明らかでない。一般住民研究でも成人では年齢と共にアトピー少なくなる。
一方、"末梢血好酸球”による好酸球喘息定義での検討でも高齢者ではそのphenotypeオッズ低くなる。Th2サイトカイン酸性低下あるいは骨髄反応性の問題なのかは今後の課題。
一方で、高齢者喘息では重症phenotypeが多く、好酸球性喘息あるいはアレルギーに関するメカニズムの関与をどうとらえるかが課題。


Age is associated with asthma phenotypes
Eduardo V. Ponte et al.
Respirology,    First published: 27 June 2017
DOI: 10.1111/resp.13102 


検討 868名

若年者(40歳以下)比較高齢者不可逆性気道閉塞オッズ比
41歳〜64歳 OR: 1.83 (95% CI: 1.32–2.54);
65歳以上 OR: 3.45 (2.12–5.60))

重症喘息phenotype
41歳〜64歳 OR: 3.23 (2.26–4.62);
65歳以上 OR: 4.55 (2.39–8.67)).

 アトピーオッズ低下
41歳〜64歳 OR: 0.56 (0.39–0.79)
65歳以上 OR: 0.47 (0.27–0.84))

 好酸球増加phenotypeオッズ低下
41歳〜64歳 OR: 0.63 (0.46–0.84)
65歳以上 OR: 0.39 (0.24–0.64)).


結論:高齢者喘息はアトピー性、好酸球性phenotypeオッズ低いが、不可逆性気道閉塞・重症喘息オッズ比高い




















































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