著作者結論:高品質なランダム化対照化トライアルで以下判明
COPD急性増悪による急性高炭酸ガス血症入院患者に対して、非侵襲的人工換気は第一選択的介入として通常ケア併用ととも施行することに死亡及び気管内挿管尤度減少という面でベネフィットあり
ベネフィットの程度は、軽度アシドーシス(pH 7.30 - 7.35)と重度(pH 7.30未満)と同等であり、ICU内でも病棟内でも同棟
事前設定2群
・急性増悪重症度 pH 7.35-7.30 vs 7.30未満
・ICUベース vs 病棟ベース
17のRCT(被検者 1264名)参照データにおける平均年齢 66.8 歳 (range 57.7 to 70.5 歳) 、男性 65%、パフォーマンス バイアスリスク 12/17、 最大 14/17、検出バイアス リスクは不明、これらのリスクは患者自己報告アウトカム測定(e.g. 呼吸困難)とセカンダリ・レビュー・アウトカムに関係する
- NIV使用による死亡リスク46%減少
- 気管内挿管リスク65%減少
バイアスリスクによる不確かさに基づく moderate qualityによるアウトカムをgrade化。
funnel plotによる確認で気管内挿管必要性においてpublication biasの可能性が高まった
NIV使用は、入院期間減少(差平均 (MD) -3.39 日, 95% CI -5.93 to -0.85; N = 10 研究)、合併症頻度減少(NIV無関連合併症) (RR 0.26, 95% CI 0.13 to 0.53; N = 2 研究)
1時間後pH改善 (MD 0.05, 95% CI 0.02 to 0.07; N = 8 研究) 、PaO2改善 (MD 7.47 mmHg, 95% CI 0.78 to 14.16 mmHg; N = 8 研究)と関連
PaCO2改善傾向あるも統計学的有意差に至らず (MD -4.62 mmHg, 95% CI -11.05 to 1.80 mmHg; N = 8 研究)
Post hoc analysis によると、2つの研究データからはベネフィット判明せず、バイアスリスク高く、アウトカムに対するベースラインのimbalanceあり(NIVの方が比較群より悪い)
感度分析にて2つの研究除外の結果PaCO2のNIV positive 効果統計学的に有意
治療不耐用はNIV群で統計学的に多い (リスク差 (RD) 0.11, 95% CI 0.04 to 0.17; N = 6 研究)
解析結果により、非有意な傾向としてNIVによる呼吸困難度低下傾向 (標準かさ平均(SMD) -0.16, 95% CI -0.34 to 0.02; N = 4 研究)
サブグループ解析にて有意な群間差認めず
Non-invasive ventilation for the management of acute hypercapnic respiratory failure due to exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease
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Christian R Osadnik, et al.
First published: 13 July 2017
Editorial Group: Cochrane Airways Group
DOI: 10.1002/14651858.CD004104.pub4
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD004104.pub4/full
普及啓蒙段階から第一選択治療になったんだと実感する報告
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