VaD:血管性認知症
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/degl/sinkei_degl_2010_07.pdf
アルツハイマー病前駆症状として中枢神経構造の変化による自律神経障害により、アルツハイマー病では血圧変動し難い。一方、VaDではdirectなshare stressの反映にて障害と直結するという考察、もちろん、メンタル・身体的ストレス、睡眠障害、ライフスタイルの不規則性なども関与するだろうとのこと。
Day-to-Day Blood Pressure Variability and Risk of Dementia in a General Japanese Elderly Population
The Hisayama Study
Emi Oishi, et al.
https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.116.025667
Circulation. 2017;136:516-525
1674名、60歳以上認知症無し5年フォローアップ(2007-2012)
家庭血圧毎朝3回測定、メディアン28日間
収縮期血圧・拡張期血圧 day-to-day 血圧変動 、これの変動係数 coefficients of variation (CoV) を4分位化してハザード比として、全原因認知症、(脳)血管性認知症(VaD)、アルツハイマー病を評価
フォローアップ中、全ての認知症194名、VaD 47名、AD 134名
年齢・性補正発症率は全認知症、VaD、ADで家庭血圧CoVレベル増加ほど高い (all P for trend < 0.05)
家庭血圧SBPを含む寄与要素補正後、これらの相関性不変
家庭血圧SBPのCoV値第1四分位比較、全認知症、VaD、AD発症リスクは、四分位高値で高い (全認知症 ハザード比=2.27, 95% 信頼区間1.45–3.55, P< 0.001 ; VaD ハザード比=2.79,, 95% 信頼区間=1.04–7.51, P=0.03 for VaD; ADハザード比=2.22, 95% 信頼区間=1.31–3.75, P< 0.001 for AD)
家庭血圧測定DBPのCoV値でも同様相関
一方で、家庭血圧測定SBP値はVaDリスクと相関するも全認知症、ADリスクとは相関せず
集団においては血圧値は正規分布するのかもしれないが、果たして、個体の変動で正規分布するのだろうか?
家庭内血圧で最大値、最小値で、標準偏差推定するという試みがある
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