2017年9月14日木曜日

TOSCA.IT trial: メトホルミン+ピオグリタゾン vs メトホルミン+SU剤の比較 どちらが心血管アウトカム優れるか?

日本の糖尿病治療の特異性の一つは、メトホルミン軽視

メトホルミン第一選択であり、その後のadd-on治療にどれを選択すべきか・・・というのが臨床的課題となるのだが・・・


メトホルミン+ピオグリタゾン vs メトホルミン+SU剤の比較

最近は、SU剤処方したら悪者のような扱いされそうで怖い


Effects on the incidence of cardiovascular events of the addition of pioglitazone versus sulfonylureas in patients with type 2 diabetes inadequately controlled with metformin (TOSCA.IT): a randomised, multicentre trial
Olga Vaccaro, et al.
Vaccaro O, et al
" Lancet Diabetes Endocrinol 2017;
DOI: 10.1016/S2213-8587(17)30317-0.


イタリアの糖尿病学会下のトライアル
Gabriele Riccardi, for the Thiazolidinediones Or Sulfonylureas Cardiovascular Accidents Intervention Trial (TOSCA.IT) study group


pragmatic randomized TOSCA.IT trial
2型糖尿病“メトホルミン”へのadd-on治療の心血管イベント減少面ベネフィットとして、ピオグリタゾン (Actos)はSU剤に対する優越性を認めなかった。
SU剤:グリメピリド(アマリール)、グリクラジド(グリミクロン:米国発売無し)は、ピオグリタゾン使用と同等のプライマリ構成エンドポイント(全死亡、非致死性心筋梗塞、緊急冠動脈再建術) (HR 0.96, 95% CI 0.74-1.26)。


また、虚血性イベントの二次エンドポイント(突然死、致死性/非致死性心筋梗塞(無症候性心筋梗塞を含む)、致死性/非致死性卒中、膝上下肢切断、冠動脈・下肢・頸動脈再建)
でも有意差無し





アマリール 0.5mg錠のそのまた半分で効果ある症例が存在する。そういいながら北関東から来られた患者さん、アマリール6mg処方されていた


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note