2017年11月22日水曜日

電子タバコ:COPD患者への使用



非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解
http://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/hikanetsu_kenkai.pdf

 新型タバコは、従来の燃焼式タバコに比べてタール(タバコ煙中の有害物質のうちの粒子成分)が削減されていますが、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品です。従って、使用者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は推奨できません。
 以下の記載は上記見解とは異なる



EC:電子タバコ(ここでは E-cigaretteの訳として表現)

ECは通常のタバコによる喫煙に比べれば有害性少ないと予想されるが無害ではない
禁煙および喫煙再発防止のため使用することをCOPD患者やCOPD易発症性の対象者に可能なら使用することも考えられる。ただ、情報量が少なすぎる。
EC使用による健康への影響、主観的、客観的アウトカムとの関連性などの情報入手困難。

それらのディスカッション

E-cigarettes in patients with COPD: current perspectives
JB Morjaria, et al.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2017; 12: 3203–3210.
Published online 2017 Nov 1. doi:  10.2147/COPD.S135323
PMCID: PMC5677304
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5677304/

最近の知見だと、ECは既存肺疾患喫煙者に対してさえ、通常使用なら気道へ有意な健康関連性取り上げられる可能性は少ない。特に、COPDや慢性喘息での最近の研究では、主観的・客観的疾患関連アウトカムを緩和し、急性増悪率を高め、長期間の禁煙継続を改善する可能性が示唆される。




引用文献 85〜90代あたりに、COPDにおけるEC有害性検討論文が含まれる




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