「サチュロ」は、ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント社が創製したジアリルキノリン系の新規抗結核薬です。既存の抗結核薬とは異なる作用機序を有し、結核菌のエネルギー生成に必須であるアデノシン5'-三リン酸(ATP)合成酵素を特異的に阻害し、増殖期および休眠期の結核菌のいずれに対しても強い殺菌活性を示します。https://www.jiji.com/jc/article?k=000000112.000006157&g=prt
日本では、承認に先立ち、2015年9月に希少疾病用医薬品として指定されています。今回の承認は、多剤耐性肺結核患者を対象とした国内第II相試験(TBC2001試験)、海外第II相試験(C208試験およびC209試験)等の結果に基づくものです。
- サチュロ:ベダキリンフマル酸塩錠 Bedaquiline fumarate (JAN/USAN)
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/800155_62220A0F1025_1_02.pdf
- デルティバ:デラマニド Delamanid (JAN/USAN)
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/180078_6222006F1029_1_04.pdf
multidrug-resistant (MDR-) および extensively drug-resistant tuberculosis (XDR-TB)が大きな問題となっている
少なくともINHとRFPの両方に耐性を示す結核菌を多剤耐性菌( MDR-TB)http://www.jata.or.jp/terminology/z_15.html
XDR-TBは、直訳すれば「拡大薬剤耐性」であるが、多剤耐性結核であることが前提であり「超多剤耐性」と試訳し、「多剤耐性に加えて二次抗結核薬に含まれる6つ区分のうち、3つ以上に耐性を持っている結核菌と定義」される
新規薬剤であるデラマニドもベダキリンもグループDに分類され、成人では最大6ヶ月、推奨用量、OBR (optimized background regimen)に付加して使用、臨床的なモニタリング(特に、QT間隔測定)が必要。
WHOは最近デラマニドの小児適応、但しPKデータ利用で認可
http://erj.ersjournals.com/content/erj/49/3/1602308.full.pdf
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論評:http://www.jata.or.jp/rit/rj/377-22.pdf
治療の潮流-2016年WHOガイドライン
2016年WHOは多剤耐性結核の治療のガイドラインを発表した。優先的に使用する薬として,日本の順位付けとやや異なる。キノロン-筋肉注射薬の次に位置する薬として,TH,リネゾリド(LZD),CS,CFZが挙げられている。ここまでが核となる結核薬で,その他の使用してもよい薬としては,一次薬であるPZA,EB,INHの高容量,その次に新薬であるベダキリン(BDQ)とデラマニド(DLM),そして最後に,PASはチエナム,メロペン,オーグメンチン等とともに中心的な役割は果たさない薬として挙げられている。
混乱しているようなので整理して、我が国の方向性を早急に明確にして欲しい
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