台湾からの報告で、新規の長時間作用性気管支拡張剤投与開始後30日ピークの心血管疾患リスクをもたらす
Association of Cardiovascular Risk With Inhaled Long-Acting Bronchodilators in Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease
A Nested Case-Control Study
Meng-Ting Wang, et al.
JAMA Intern Med. Published online January 2, 2018. doi:10.1001/jamainternmed.2017.7720
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2666790
nested case control study
長時間持続
COPD患者への長時間作用性気管支拡張剤は使用開始後30日間心血管イベントリスク増加をもたらすがその後影響は先細りする可能性
冠動脈性心疾患、心不全、虚血性卒中、不整脈の入院、救急部門受診症例と4つのランダム選択対照に個別マッチ化させた
条件付きロジスティック回帰分析をLABAとLAMA治療からのCVDオッズ比を推定
30日目をマークとして、重大副作用イベント(冠動脈疾患・心臓不整脈、心不全、虚血性卒中による入院)のオッズ約50%増加する。
LABA : 補正後 OR 1.50, 95% CI 1.35-1.67)
LAMA : 補正後 OR 1.52, 95% CI 1.28-1.80)
30日目を越えるとLABA/LAMA使用された場合でも、心血管疾患リスク減少
(LABA:; 補正後 0.91, 95% CI 0.85-0.98; LAMA: ; 補正後 0.88, 95% CI 0.79-0.98)
心血管イベントはLABA or LAMA治療開始後30日目あたりでピークで、31-60日で減少して、71-240日からベースラインよりlevel eventまで減少する
COPDでの長時間作用型気管支拡張剤使用に関しては注意深く評価すべきで、心血管的身体的検査の、特に、心拍、心電図に関して注意すべき。
LABA、LAMA投与量剤型、COPD併用レジメンでは、CVDリスク差は認めない。
リスクは alternative case-crossover studyでも、CVD病歴、急性増悪の病歴ないのサブグループ横断的にこのリスクは持続する。
元々、COPD患者において心血管イベントは罹病率高く、臨床家はLABA or LAMA治療期間をとおして心血管リスクのマネージメント管理に注意を払うべき。
2010年、FDAは喘息患者においてはLABA単剤使用に関して死亡リスク増加を示唆する研究のため警告を与えている。しかし、COPD治療でのLABA単独使用に関しては警告はなされてない。さらに、LAMA製剤に関しては全ての形で警告はない。
台湾の National Health Insurance Research Databaseから、40歳以上のCOPD患者、ベースラインで持続型気管支拡張剤使用無しの症例(n=284,220)
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