SPRINT試験を用いた解析
薬剤クラス数増加することで降圧効果・心血管イベント減少効果が認められなければ、より厳格な降圧治療に対して疑念さえもたれてしまう。
そこで 多変量補正法と操作変数法による因果関係推定により、降圧剤の薬剤クラスを増加させた場合の"incremental effect"推定
これが確認された
Incremental effects of antihypertensive drugs: instrumental variable analysis
Adam A Markovitz et al.
Author affiliationsBMJ 2017; 359 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j5542 (Published 22 December 2017)
適応による共役要素無補正標準多変量モデルで、新規クラスから降圧剤追加により、収縮期血圧低下は軽度 (- 1.3 mm Hg, 95% 信頼区間 -1.6 〜 -1.0)、重大心血管イベントにおいては差を認めず ( 1000人年対 絶対リスク 0.5 95% 信頼区間 -1.5 〜 2.3)
一方、操作変数法では臨床的有意的降圧効果を認める(絶対的リスク (−14.4 mm Hg, −15.6 〜 −13.3) 、重大心血管イベントも減少 (絶対的リスク -6.2, -10.9 〜 -1.3)
収縮期血圧のincremental reductionは、既に、0、1、2、3薬剤クラス以上からの追加でもその影響は大きく、不変である。
これら知見は、サブグループ横断的に認める
他の降圧剤の薬剤クラス追加は、副事象増加に関しては、標準変数、操作変数法とも相関せず
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