序文での記載
葉巻使用者が米国では2000年から2015年の間に85.2%増加、1人当たりでも56.8%増加し、パイプ・タバコでは556.5%増加し、1人当たりでは455.7%と増加している、タバコ消費量全体で38.7%減少し、1人当たりでは48.1%と減少しているのにもかかわらずである。
National Cancer Institute(1998)の報告では、葉巻では口腔・喉頭・食道・肺・膵がんとの関連性指摘、シガー喫煙は心疾患や肺疾患リスク、口腔がんや食道癌のリスクはシガレットのリスクと同等と結論
実際、「葉巻やパイプタバコはシガレットより健康への悪影響少ない」 ・「酸性アルカリ性の違いで体に吸収しない」など根拠のない情報がネットにあふれている
この調査は・・・
National Longitudinal Mortality Study
長軸的住民ベース米国国内代表的健康調査とCurrent Population Survey、Tobacco Use Supplemenからのタバコ使用情報、死亡率はNational Death Index.から情報を得た
1985年研究開始時のベースラインたばこ使用情報、2011年末までの死亡率フォローアップ
Association of Cigarette, Cigar, and Pipe Use With Mortality Risk in the US Population
Carol H. Christensen, et al.
JAMA Intern Med. Published online February 19, 2018. doi:10.1001/jamainternmed.2017.8625
暴露:いずれかのタバコ((little cigar, cigarillos, large cigar)、従来からあるパイプ、シガレットの現行・既往使用、非喫煙。現行1日当たり、あるいは日常的非使用情報も収集
年齢、性別、人種/民族、教育、調査年にて推定補正
分析357,420名のうち、現行、既往喫煙は男性 79.3% - 98.0% 、性差均等に喫煙者分割(男性では現行連日喫煙 46%)、フォローアップ中 51,150死
現行のシガレットのみ喫煙者 (ハザード比 [HR], 1.98; 95% CI, 1.93-2.02)、現行のシガーのみ喫煙者s (HR, 1.20; 95% CI, 1.03-1.38) は喫煙経験無しに比べ全死亡率増加
現行シガレット喫煙のみ (HR, 4.06; 95% CI, 3.84-4.29)、現行シガー喫煙のみ(HR, 1.61; 95% CI, 1.11-2.32)、現行パイプ喫煙のみs (HR, 1.58; 95% CI, 1.05-2.38) ではタバコ関連がん(膀胱、食道、喉頭、肺、口腔、膵)死亡リスク増加
現行非連日喫煙者では、統計学的有意相関は、肺癌 (HR, 6.24; 95% CI, 5.17-7.54)、口腔がん (HR, 4.62; 95% CI, 1.84-11.58)、循環器疾患死 (HR, 1.43; 95% CI, 1.30-1.57)、心血管死 (HR, 1.24; 95% CI, 1.11-1.39)、脳血管 (卒中)死 (HR, 1.39; 95% CI, 1.12-1.74)、COPD (HR, 7.66; 95% CI, 6.09-9.64) で、連日喫煙者と同様
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