高齢者においては、コレステロール値と心血管以外の死亡率には逆相関が見られることは知られている。
そこで、スウェーデン国内研究 23,196人年フォローアップ(1人当たりの観察期間中央値 7.5年間)、1059名, 34.3%死亡というコホート。
総コレステロール正常( < 5.18 mmol/l = 200mg/dl)に比べ、境界的高値( 5.18-6.21 mmol/l = 200 - 240 mg/dl)、高値(6.22 mmol/L =240 mg/dl以上)では全原因死亡率リスク減少、多因子補正ハザード比 95% 信頼区間, CI 0.71 (0.61 - 0.83)、 0.68 (0.57 - 0.80)
競合リスク(competing risk)モデルでは、総コレステロール高値( 240 mg/dl以上)では全原因死亡率リスク減少と関連し、特に、非心血管疾患死亡率減少が大きく寄与(ハザード比 0.67, 95% CI 0.51 - 0.88)
コレステロール低下薬剤使用しない群でのみこの相関性大きい
コレステロール治療してない群で、特に、心血管疾患以外の死亡率とコレステロール値の逆相関性明確
Serum total cholesterol and risk of cardiovascular and non-cardiovascular mortality in old age: a population-based study
Yajun Liang et al.
BMC GeriatricsBMC series – open 201717:294
https://doi.org/10.1186/s12877-017-0685-z
Published: 28 December 2017
https://bmcgeriatr.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12877-017-0685-z
コレステロール低下薬剤非使用群で顕著な低コレステロール値と非心血管疾患死亡率の逆相関
Serum total cholesterol levels and risk of mortality from stroke and coronary heart disease in Japanese: The JACC study
Renzhe Cui, et al.
DOI: October 2007Volume 194, Issue 2, Pages 415–420
DOI: https://doi.org/10.1016/j.atherosclerosis.2006.08.022
総コレステロール 4.14とは、 160 mg/dl
上記現象などを曲解してスタチン治療を全面否定する方々が跋扈してますが・・・
高齢者においては、コレステロール治療は慎重に
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