2018年3月5日月曜日

非重症患者:生理食塩よりBalanced Crystalloidsが腎障害少ない

塩素イオン濃度を無視することになる生理食塩投与すると、塩素イオン 154 mmol/L濃度で、通常血漿濃度の 94-111 mmol/Lに比べ著しく高い

故に、生理学的にバランスを保つリンゲル液 (109 mmol/L)、Plasma-Lyte A (98 mmol/L)が人血漿濃度に類似のため、balanced(buffered)crystalloidが好まれる

合理性があるのか?

重症というわけではないICU外の患者の、単施設プラグマティック多交差トライアル

balanced crystalloidだと生理食塩より重大腎障害発症頻度少なかった( 4.7% vs 5.6% ; 補正オッズ比 , 0.82; 95% CI, 0.70 - 0.95 p=0.01)
入院滞在日数は同等 (中央値 25日)


Balanced Crystalloids versus Saline in Noncritically Ill Adults
Wesley H. Self,  et al.., for the SALT-ED Investigators*
N Engl J Med 2018; 378:819-828
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1711586






患者背景は、年齢 50代中央値、男女ほぼ同数、一般内科 7割、心臓 5%、神経 1.7%、外傷 3.9%、一般外科 19.1%



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