2018年3月13日火曜日

運動機能障害高齢者において、推奨量以上の蛋白摂取は不要

運動機能障害老人において、除脂肪体重維持のためには、蛋白摂取は必要量以上とる必要はない。腎障害など有害性も考慮必要となるだろう

(金の亡者)くそNHKなどメディアが変なあおりをするから誤解が広まる
高齢者こそ肉を?! ~見過ごされる高齢者の“栄養失調”~ http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3429/1.html


Effect of Protein Intake on Lean Body Mass in Functionally Limited Older Men
A Randomized Clinical Trial
Shalender Bhasin,  et al.
JAMA Intern Med. Published online March 12, 2018. doi:10.1001/jamainternmed.2018.0008

ランダム化2×2トライアル

92名の機能障害を有する92名
RDA(recommended dietary allowance)) 0.83 g/kg/d同等以下摂取

介入としては6ヶ月 間

  • 蛋白 0.8g /kg/d+プラシーボ
  • 蛋白 1.3/kg/d+プラシーボ
  • 蛋白 0.8g/kg/d+エナント酸テストステロン (100 mg/週)
  • 蛋白 1.3g/kg+テストステロン


プライマリ・アウトカム LBM(lean body mass)
セカンダリ・アウトカム 筋力、パワー、機能評価、健康関連QOL、affect balance、well-being


【結果】
92名の男性 平均年齢[SD] 73.0 [5.8]歳、4研究グループでベースライン特性同等


  • ベースラインからの変化は蛋白割り付け 0.8 vs 1.3 g/kg/dと同等
  • LBM (0.31 kg; 95% CI, −0.46 to 1.08 kg; P = .43)
  • 付属肢 (0.04 kg; 95% CI, −0.48 to 0.55 kg; P = .89) 
  • 体幹 (0.24 kg; 95% CI, −0.17 to 0.66 kg; P = .24) 
  • lean mass、筋力、パワー、筋力、パワー、歩行速度、階段登坂力、健康関連QOL、疲労、well-being

そして、テストステロン投与有無でも同等

 脂肪量は蛋白高摂取割り付け群で低下するも、RDA投与された群では不変、群間有意差あり -1.12 kg; 95% CI, -2.04 〜 -0.21 , p=0.02

【結論と知見】 身体機能制限のある高齢者において、推奨量内の蛋白摂取者と比較して、推奨量超過量の蛋白摂取では、除脂肪体重、筋パフォーマンス、身体機能、well-being指標、テストステロン増強的アナボリックス作用に増強作用無し


 LBM維持において蛋白推奨量で十分で、RDAはLBMのさらなる増加やテストステロン増強作用を認めない





図譜見ると、テストステロンというのは、歩行距離や負荷付き階段上りなどにとって無力・無効というのを改めて・・・ ボディビルの悪口ではないけど・・・



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