2018年12月5日水曜日

チェックポイント阻害剤でも潜在性結核感染対応すべき?


オプジーボ、キイトルーダなどチェックポイント阻害剤に潜在性結核感染対応必要か?



Implications of tuberculosis reactivation after immune checkpoint inhibition
Paul T Elkington , et al.

AJRCCM Articles in Press. Published on 24-August-2018 as 10.1164/rccm.201807-1250LE
https://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201807-1250LE


PD-1はPD-L1、PD-L2のリガンド結合する細胞表面マーカーで、免疫トレランスを維持する機能。腫瘍の免疫寛容を解消し悪性疾患免疫を介するコントロールを可能にする治療に阻害剤が用いられる。本来なら抗PD-1療法で結核への宿主コントロールを改善と考察されていた
メカニズム的には免疫チェックポイントシグナル化は、結核肉芽腫内で免疫ホメオスタシスを保持、過剰の炎症を抑制し、破壊や空洞を抑制するはず。


原文だが
A rapid T cell-driven immune activation could lead to greater recruitment of permissive monocytes or neutrophils to TB granulomas, which are thought to be deleterious in TB (1). Alternatively, this augmented immunity may result in increased cytotoxicity or matrix-metalloproteinase-driven extracellular matrix destruction, which favours Mtb growth and leads to transmission of infection (4).
急速なT細胞駆動免疫活性化が、結核肉芽腫へ単球好中球が歯止めがかかってた状態から急激に移行し、結核の進行を生じさせると考えられる。この免疫反応促進は細胞毒性、メタロプロテイネース駆動細胞外基質破壊を生じ、結核菌増殖となり、感染性を増すこととなる

ということで、異端の提言となっている。

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