2006年米国導入乳幼児rotavirusワクチンの有効性は明確な広がりをもっているが、住民ベースでの検討は未だだった
RVGE:ロタウィルス胃腸炎に関し、RVGEと総原因急性胃腸炎(AGE)入院率の時間推移データ解析
RVGE:ロタウィルス胃腸炎
AGE:急性胃腸炎
VE: vaccine efficacy
Effects of the rotavirus vaccine program across age groups in the United States: analysis of national claims data, 2001–2016
Julia M. Baker, et al.
BMC Infectious Diseases201919:186
解析:総数 RVGE 9211、AGE入院 726,528
0-4歳児が最も減少率著明 direct VE 87% (95% CI: 83, 90%)
実態的間接的効果は年齢横断的、全般的に全ての各年齢群に観られた
全体的に全年齢層RVGE入院率は 69% (95% CI: 62, 76%)
全てのVEは若年児で最も高く;ワクチン接種児自体ではRVGE入院リスク減少 95%(対 ワクチン前時代対照)
偶数ワクチン後年次にてVE直接効果が、間接VEに関しては逆パターンが観察された
米国の1万人年RVG入院発生E率、2001年7月から2016年6月まで、子供0年から4年。 a:1歳未満、b:1歳、c:2歳、d:3歳、e:4歳
全ての年次時系列(2007年移行年を含む)・全ての月(ロタウィルスシーズンに限定しない)・縦軸破線は2006年7月(ワクチン導入期)
米国内年齢群別1万人年対RVGE月毎入院発生率
a: 5-9 歳, b: 10-14 歳, c: 15-24 歳, d: 25-44 歳, e: 45-64 歳
時間推移は全ての年次(2007年を含む)と全ての月(ロタウィルス時期に限定せず)を含む
縦軸破線は2006年7月(ワクチン導入期)
米国内ではロタウィルスワクチン導入前5歳未満の子供で入院 55,000-70.000の入院件数、救急外来・外来受診 60万件で、ピークは冬と春先。ワクチン導入後当初判明していたのはmagnitudeの変化、発症遅延、ウィルスシーズン短縮など、5歳未満の発生頻度が各年から2年毎にピークとなったなど。
間接的ワクチン有効性も評価されてきたが、今回住民ベースで明らかになったということらしい
ワクチン後進国日本
http://www.wakuchin.net/about/universal.html
反ワクチン・プロパガンダの教祖・教徒はどの国でも存在し、noisy populationは必ず存在するもの、結局は、行政の覚悟なんだよなぁ
それと、国民全体が"benefit-harm"バランスを考えず、善悪dichotomy(水戸黄門ドラマの勧善懲悪洗脳)となっていること、cost-benefit、cost-efficacy概念の欠如していることなど、教育の問題が大きいと思う。(韓国・中国の反日教育は問題にするが、自国の”メディアリテラシー”教育の欠如を問題にしないし俎上にも上がらないことが問題)
中途半端な行政の姿勢が、麻疹の蔓延やHPVワクチン接種のふがいない結果や予想されるカタストロフィックな子宮頚癌増加をもたらし・・・特定の弁護士集団の収益に化けるだけ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
noteへ実験的移行
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
米国では、Potiga (ezogabine):ポティガ(エゾガビン)、国際的には、レチガビン [RTG ]で、従来の抗てんかん薬剤と異なるメカニズムで、KCNQ2-5 (K(v) 7.2-7.5) ion channelのpositive allosteric modulato...
-
Association Between MRI Exposure During Pregnancy and Fetal and Childhood Outcomes Joel G. Ray, et. al. JAMA. 2016;316(9):952-961. doi:...
0 件のコメント:
コメントを投稿