2019年8月23日金曜日

気管支拡張症におけるCAT:心理的指標として有益

今日からCOPD以外の気管支拡張症やDPBなどでもCAT導入しようっと・・・

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CAT (COPD ASSESSMENT TEST) In Bronchiectasis: Minimum Clinically Important Difference and Psychometric Validation. A Prospective Study
David De la Rosa Carrillo,  et al.
CHEST
DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2019.08.1916
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(19)33460-9/fulltext?rss=yes

背景
気管支拡張(BE)において、Health-related Quality of Life (QoL)は最重要エンドポイントの一つ
しかし、HRQoL質問票の多くは時間がかかり、BEでは検証もされてない
COPD Assessment Test (CAT) は簡単な質問票であり、この研究の目的はBEでのCAT信頼性を評価

方法
BE患者の観察多施設前向き研究、CATの心理的特性を測定:
 :内的整合性 internal consistency (Cronbach´s α)、再現性 (test-retest; intra-class correlation coefficient [ICC])、判別妥当性 (重症スコアとの相関性:correlation with severity scores)、収束妥当性( correlation with some validated QoL questionnaire and other clinical variables of interest:検証済みQoLアンケートや他の着眼臨床変数との相関)、長期的な妥当性(変化と反応性を感知する為にフォローアップ中の急性増悪毎前後測定比較)、将来の悪化に対する予測的妥当性、および最終的に最小の臨床的に重要な差(MCID)

結果
患者 96名、1年間フォローアップ。平均年齢 62.2(15.8)歳(女性 79.2%)
CATにて内的整合性 internal consistencyは、α 0.95で、再現性 (ICC: 0.95)
CATの信頼性は全ての測定項目でexcellent(ほぼ全てPearson coefficient >0.40)、例外は重症度スコア (Pearson coefficient between 0.22-0.26)

急性増悪前後変化への感度は5.4〜5.8の間でセットされている
CAT値 10以上は1回を超えるの急性増悪の予後因子となり、MCID は3点とセットされる

結論
気管支拡張において、CATは優秀な心理的特性を提示し、容易に使える指標で解釈も容易





CAT
http://www.gold-jac.jp/support_contents/cat.html

I like CATというやつで・・・

もちろん、文法的には間違いですが・・・



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