2019年10月23日水曜日

尻軽高血圧学会:AOBP:不思議な解釈 相関性乏しいのに推定?

学会関係の見解って、結論ありきの記載が多い。

1)通常診察室血圧測定値と自動診察室血圧測定値(AOBP):相関関係無し
2)家庭血圧測定測定値とAOBP:相関関係無し

故に、この3つで関連性を見いだすこと自体が無理



高血圧学会見解「自動診察室血圧automated office blood pressure (AOBP) について」記載分

1)「AOBPは家庭血圧とは異なる値を示すことが明らか」は論文提示で分かるのだが
2)「SPRINTでの収縮期血圧に関する降圧目標120 mmHg未満と140 mmHg未満の比較は、通常診察室血圧レベルでおよそ130 mmHg未満と150 mmHgの比較であったと解釈することもでき」る

・・・ってどこで証明?



根拠論文として提示している「通常血圧測定収縮期血圧」と「AOBP(自動診察室血圧測定)血圧」の相関係数 収縮期で 0.10 、拡張期で 0.055


AOBPと通常診察室血圧測定では相関性がない→故に、推定できないと判断するのが普通だと思うのだが・・・この結論となった根拠は?


疑念だらけの見解と思う



自動診察室血圧automated office blood pressure (AOBP) について
http://www.jpnsh.jp/topics/637.html (まだ、httpなんだ・・・ 学会の見識が・・・)
AOBPは家庭血圧とは異なる値を示すことが明らかになりました。また、SPRINTでの収縮期血圧に関する降圧目標120 mmHg未満と140 mmHg未満の比較は、通常診察室血圧レベルでおよそ130 mmHg未満と150 mmHgの比較であったと解釈することもでき、JSH2019における74歳未満の患者の推奨降圧目標130 mmHg未満を支持する結果


AOBPとは、患者が医療機関内の医療従事者のいない1人静かな環境下で、自動的に3回続けて血圧を測定するようにプログラムされた自動血圧計を用いて測定した血圧値。





Comparison of blood pressure values—self-measured at home, measured at an unattended office, and measured at a conventional attended office

Kei Asayama, et al. & The Japanese Society of Hypertension Working Group on the COmparison of Self-measured home, Automated unattended office and Conventional attended office blood pressure (COSAC) study
Hypertension Research volume 42, pages1726–1737 (2019)
https://www.nature.com/articles/s41440-019-0287-6



左図:通常の診察室血圧と早朝家庭血圧 右図:通常の診察室血圧と関係者のいないところの診察室血圧(いわゆるAOBP)




何をスタンダードにした良いのか、わからない見解と思う。そもそも単一の報告で見解を出すって、尻軽すぎるのではないか? 高血圧学会諸氏!

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