末梢神経症状あれば、「メチコバール」処方しがちな日常臨床・・・安全な薬なのだろうか? ビタミンB12サプリメントの方がマーケットとしては大きいのでインパクト大きいはず。
高齢者、特に軽度でも肝機能低下、腎機能低下のものにとって、ビタミンB12は安全と言えるのだろうか? 安全性懸念を惹起する報告
オランダの一般成人国民でのビタミンB12と全死亡率の関連性
長軸コホート・post hoc 解析
Association of Plasma Concentration of Vitamin B12 With All-Cause Mortality in the General Population in the Netherlands
Jose L. Flores-Guerrero, et al.
JAMA Netw Open. 2020;3(1):e1919274. doi:10.1001/jamanetworkopen.2019.19274
被検査は5571名(平均[SD]年齢、53.5 [12.0]歳; 2830 [50.8%]男性)を分析対象とし
ビタミンB12の中央値(四分位範囲)血漿濃度は394.42(310.38-497.42)pg / mL
フォローアップ期間中央値(四分位範囲)8.2(7.7-8.9)年間、死亡 226人(4.1%)
血漿ビタミンB12濃度レベルの分布の四分位数だと、死亡率はビタミンB12の血漿濃度が最も低い四分位数で1万人年あたり33.8人、最高四分位数で1万人年あたり65.7人死亡。
複数の臨床変数および検査変数調整後Cox回帰分析で、ビタミンB12血漿濃度レベルの上昇と全死因死亡のリスク増加との間に有意な関連性あり(1-SD増加あたりのハザード比、1.25 [95%CI、1.06-1.47] ; P = .006)
ビタミンB12は可溶性ビタミンで1-carbon metabolismに重要な役割を果たす
役割:
https://lpi.oregonstate.edu/jp/mic/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3B12
ビタミンB12欠乏による貧血、神経精神症状や他の臨床所見は明確だが、血中ビタミンB12高濃度の潜在的危険性は明らかではなかった。
しかし、高齢者でビタミンB12高濃度超過死亡・一般住民での入院率高さなど危惧されていたが一般人口対象では不明であった。
透析患者での血中ビタミンB12高濃度と全死亡率増加の関連性、腎機能障害でビタミンB12血中濃度増加相関が報告され、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12のサプリメントが腎機能低下減少、血管イベント発生率増加が糖尿病患者で観られる。CKDでのビタミンB12と全死亡率増加の関連性について過小評価されている可能性がある
登録:
コメントの投稿 (Atom)
noteへ実験的移行
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
米国では、Potiga (ezogabine):ポティガ(エゾガビン)、国際的には、レチガビン [RTG ]で、従来の抗てんかん薬剤と異なるメカニズムで、KCNQ2-5 (K(v) 7.2-7.5) ion channelのpositive allosteric modulato...
-
Association Between MRI Exposure During Pregnancy and Fetal and Childhood Outcomes Joel G. Ray, et. al. JAMA. 2016;316(9):952-961. doi:...
0 件のコメント:
コメントを投稿