高血圧のコントロールも糖尿病と複雑な関連を有し、高血圧コントロールが高インスリン血症・インスリン抵抗性へ影響を与える。UK大規模コホートでも高血圧と糖尿病発症の関連性示されていた
Emdin CA, Anderson SG, Woodward M, Rahimi K. Usual blood pressure and risk of new-onset diabetes: evidence from 4.1 million adults and a meta-analysis of prospective studies. J Am Coll Cardiol. 2015;66:1552–1562. doi: 10.1016/j.jacc.2015.07.059
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4595710/
SPRINT (Systolic Blood Pressure Intervention Trial) では心血管アウトカム減少が示されたが、強化降圧戦略(SBP<120 mmHg)と標準戦略(<140 mmHg)において糖尿病発症差が提示できるか?
被験者は50歳以上、SBP 130-180 mmHg、高心血管リスク症例
糖尿病、PCK、蛋白尿 1g/d以上、心不全、認知症、卒中症例は除外
ランダム化後除外は 血糖 126 mg/dL以上、低血糖
アウトカム:糖尿病発症 空腹時血糖 126mg/dL以上、糖尿病自己報告、新規血糖降下剤使用
セカンダリアウトカム:正常血糖(100mg/dL未満)症例での IFG(100-125 mg/dL)
Blood Pressure Control and the Association With Diabetes Mellitus Incidence
Results From SPRINT Randomized Trial
Christianne L. Roumie , et al. , and for the SPRINT Research Group
Originally published 23 Dec 2019
https://doi.org/10.1161/HYPERTENSIONAHA.118.12572
Hypertension. 2020;75:331–338
無作為化された9361名の被験者と除外 981人の除外
割り付け:強化治療 4187名、標準治療戦略 4193名
糖尿病発症 強化治療 299 (年 2.3%)、標準治療 251(年 1.9%) :1000治療人年あたり 22.6(20.2-25.3) vs 19.0(16.8-21.5)イベント;補正ハザード比 1.19 [95% CI, 0.95-1.49]
IFGにおいては100人年あたり 26.4 (24.9-28.0) vs 22.5 (21.1-24.1); 補正ハザード比 1.17 [1.06-1.30]
結論:強化治療戦略は、真性糖尿病の増加とは関連していなかったが、空腹時血糖の障害と関連していた。 集中的な血圧目標のリスクと利点は、個別の患者治療目標に考慮されるべき
インスリン抵抗性→高血圧への関連性はわかるが
高血圧厳格治療→インスリン抵抗性改善は可能なのか?
明快な解説が欲しい
0 件のコメント:
コメントを投稿