nECG単独または陰性dダイマー検査(DDT)との併用では、以前に発表されたECGスコアや最良の臨床予測ルールよりも急性肺塞栓症をより適切に除外することができた。nECGは、以前に発表された心電図スコアおよび予測規則よりもDDTの偽陽性をよりよく示すことができたというもの
Covid-19関連でもacPE注目されているし、されるべきだと思う
所見そのものは従来の所見だが、組み合わせがめんどくさいので、自動心電図判定に入れて欲しいと思う
Usefulness of a Novel Electrocardiographic Score to Estimate the Pre-Test Probability of Acute Pulmonary Embolism
András Vereckei, et al.
Published:June 07, 2020
DOI:https://doi.org/10.1016/j.amjcard.2020.05.042
Am J Cardiology
https://www.ajconline.org/article/S0002-9149(20)30553-1
これまでの経験から、12本の心電図は急性肺塞栓症(acPE)の検査前の確率を推定するために使用される可能性がある。この目的のために、我々は急性肺塞栓症の主要な病態を最もよく特徴づける5つの既知の心電図基準からなる新しい心電図スコア(nECGs)を考案した。
nECGの考案と検証には、acPE患者136人を含むレトロスペクティブな派生コホートと、連続した149人の患者を含むプロスペクティブな検証コホートを使用した。
後者のコホートは、acPEを有する76人の患者と、acPEの特徴的な症状を呈する73人の対照者で構成され、検査でacPEは除外された。
nECGの診断値を、別の心電図スコア(Daniel-ECG-score)および最良の予測ルール(3つのWellsスコアおよび2つのGenevaスコアの変種)の診断値と比較
心電図の感度(98.7%),陰性予測値(98%),検査精度(84.4%),陰性尤度比(LR)(0.019)は,他のすべての検査法と比較して優れていた.LRの陽性率には群間差はなかった。
nECGの特異度(69%)はDaniel-ECGスコアおよびWellsスコアに劣り,Genevaスコアの変種に差はなく,また優っていた.
nECGの正の予測値(77.3%)は2つのGENEVAスコアよりも優れており,他の方法との差はなかった.
結論として,nECGsは感度,負の予測値,検査精度,負のLRに優れているため,Daniel-ECGスコアや予測規則よりも試験前のacPEの確率を良好に推定することができた。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
acPEの診断にはより高い(>4)nECGsの値を設定した。
新規 ECGスコア・シート
- S1Q下壁T下壁 or S1+T波陰転 (V1-3)
- もし上記所見2つ同時存在するなら ①
- もし上記所見の3つが同時存在するなら ②
2) 下壁誘導 and/or aVR and/or V1-3誘導のST部位上昇 or 下壁誘導 and/or V1-3のT波陰転
- もし、上記部位のいずれかひとつのST上昇 or T波陰転存在するなら ①
- もし、上記部位の2つ以上でST上昇 or T陰転あれば、もしくは、上記部位の1つでも”ST上昇 and T波陰転”あれば ②
- もし、2部位以上でST上昇および1部位以上でT陰転あるか、もしくは、2部位以上のT陰転および1部位でのST上昇あれば ③
- もし、2部位以上で同時にST上昇及びT波陰転あれば ④
3)V1誘導での、QR or qR or R/S >1
- 上記いずれかの異常が存在すれば ①
4) aVR誘導終末 r’波 and/or S1S2S3 syndrome and/or aVL、V4-6 のS波 、aVR ,V1-3 and or 下壁誘導 のfragmented or slurred QRS複合
- もし、 aVR terminal r’波 and/or S1S2S3 syndrome and/or aVL、V4-6のS波 or fragmented、slurred QRSが存在すれば ①
- もし、aVR誘導終末 r’波 and/or S1S2S3 syndrome and/or aVL、V4-6のS波 + fragmented、slurred QRSが同時存在すれば ②
5) RV4-6primary ST部位上昇 and/or QS or QR complex
- 上記存在するなら ①
RBBBパターンでの新規ECGスコア・シート
- Q下壁 primary T下壁
- もし、Q下壁 or T下壁 だけなら ①
- もし、上記所見Q下壁 と T下壁2つが同時存在するなら ②
2) 下壁誘導 and/or V1-3誘導のprimary ST上昇 and/or 下壁誘導のT波陰転
- もし、上記部位のいずれかひとつのST上昇 or T波陰転存在するなら ①
- もし、下壁誘導のST上昇 and T波陰転両者あり or 2部位以上でのST上昇あれば ②
- もし、2つ以上でST上昇 and T陰転あれば ③
3)V1誘導での、QR or qR
- 上記存在すれば ①
4) aVR誘導終末 r’波 and/or S1S2S3 syndrome and/or aVL、V4-6 のS波 、aVR ,V1-3 and or 下壁誘導 のfragmented or slurred QRS複合
- もし、新規RBB or fragmented or slurred QRSのいずれか存在すれば ①
- もし、新規RBB or fragmented and slurred QRSのいずれか存在すれば ②
5) RV4-6primary ST部位上昇 and/or QS or QR complex
- 存在するなら ①
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