ステロイド負荷計算について
To calculate the cumulative OCS and ICS dose, we used information from tablet strength (eg, 5 mg) or the dose of drug delivered with each inhalation (eg, 0.1 mg) and prescribed quantity,
ステロイドに関しては種類により 抗炎症作用力価だけでは比較できない、親油性などの違いもある
SIOPに関しては様々なメカニズムが提唱されているが、骨芽細胞や骨細胞への関与、骨吸収促進直接作用、胃腸カルシウム吸収障害、尿中カルシウム排泄増加、性ホルモン抑制など
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症例対照研究からの実態研究が以下
Risk of osteoporosis and fragility fractures in asthma due to oral and inhaled corticosteroids: two population-based nested case-control studies
http://orcid.org/0000-0002-0836-9385
Christos V Chalitsios, et al.
http://orcid.org/0000-0002-0836-9385
https://thorax.bmj.com/content/early/2020/10/05/thoraxjnl-2020-215664
Abstract
背景 喘息には吸入(ICS)および経口(OCS)コルチコステロイドが広く使用されているが、喘息におけるコルチコステロイドによる骨粗鬆症および脆弱性骨折(FF)のリスクは十分に確立されていない。
方法 我々は、Clinical Practice Research Datalink(CPRD)およびHospital Episode Statistics(HES)データベースからリンクされたデータを用いて、2つのネステッド症例対照研究を実施した。喘息コホートを用いて、骨粗鬆症またはFFの患者と、性別、年齢、診療実績をマッチさせた対照者を別々に同定した。条件付きロジスティック回帰を用いて、ICSとOCS曝露、および骨粗鬆症またはFFのリスクとの関連を決定した。また、少なくとも1つのビスフォスフォネート薬を投与されている患者の有病率も算出した。
結果 過去1年以内の累積投与量とOCS/ICSの処方回数の両方と骨粗鬆症またはFFのリスクとの間に用量反応関係が認められた。交絡因子を調整した後、より多くのOCSの処方を受けている人(≧9 vs 0)では、骨粗鬆症およびFFのリスクがそれぞれ4.50(95%CI 3.21~6.11)および2.16(95%CI 1.56~3.32)増加した。
ICS(≧11対0)の場合、ORは1.60(95%CI 1.22~2.10)および1.31(95%CI 1.02~1.68)であった。累積投与量も同様の影響を及ぼし、より多くのOCSまたはICSを受けている患者はリスクが高かった。
9種類以上のOCSと少なくとも1種類のビスフォスフォネートを処方されている患者の有病率は、骨粗鬆症では50.6%、FFでは48.4%に過ぎなかった。
結論 本知見は、OCS または ICS への曝露が喘息患者の骨の健康の独立した危険因子であることを示唆している。喘息のコントロールを維持するためには、可能な限り低いレベルでのステロイド投与が推奨される。
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http://dx.doi.org/10.1136/thoraxjnl-2020-215664
<hr>コルチコステロイドと骨粗鬆症リスク
処方回数及び前年度累積投与量と骨粗鬆症リスクとの関連において量依存関係が見られる
2−3回のOCS処方箋は骨粗鬆症オッズ増加と関連し、OCS処方数が多いほど(9回以上 vs 0処方回数 ; aOR 4.50, 95% CI 3.21 to 6.11) 、累積投与量 (≥2500 vs 0 mg; aOR 4.79, 95% CI 3.38 to 6.79)が多いほど関連(table 3).
ICS暴露も骨粗鬆症と関連するも、その影響はかなり少ない。11回以上の処方回数で対照群に比較し寄与要素補正後1.6倍 (aOR 1.60, 95% CI 1.22 to 2.10)
しかし、リスクは指標日先行より1年間遡ると120mg超の累積量でもリスク増加 (≥120 vs 0 mg; aOR 1.63, 95% CI 1.33 to 1.99)
ICSのタイプを問わず同等だが、ブデソニドは強い影響をもたらす (aOR 1.56, 95% CI 1.23 to 1.98) (table 3)
コルチコステロイドとfragility骨折(FF)
FFリスクについてOCSの影響あるが、骨粗鬆症より少ない。1年遡り処方回数が9回を超える場合リスクは有意性あり (≥9 vs 0 prescriptions; aOR 2.16, 95% CI 1.56 to 3.38)OCS累積1000mgを超えるとリスク増加と関連し、対照群と比べた場合高用量ほどリスクが高い (≥2500 vs 0 mg; aOR 1.99, 95% CI 1.30 to 3.04) (table 4).
ビスホスホネートの使用
<hr>少なくとも1つのビスフォスフォネート製剤を処方されているOCS患者の有病率は、骨粗鬆症で31.4%、FFで21.4%であった(表5)。指標日の前の1年間にOCSの処方を受けていないICS患者を含めると、少なくとも1種類のビスフォスフォネート製剤を処方されている患者の割合はさらに約2%減少した。9種類以上のOCS処方を受けている患者のうち、少なくとも1種類のビスフォスフォネートを処方されている患者は約50%に過ぎなかった。
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