2012年1月27日金曜日

米国:口腔内HPV感染率 男女7%; 年齢、男性、性的行為、現行喫煙がリスク要素

オーラルセックスと口腔咽頭がん・HPVウィルス感染 2007年 05月 11日 ヒトパピローマウィルスによる口腔・咽頭癌が2020年までに子宮頚部がん数を凌駕する 2011年 10月 04日 保守化する米国10代性行為:性行為予測分析 2011年 03月 08日 HPV感染について、口腔扁平上皮がんとの関連など話題になっているが、米国内においてすらその口腔内HPV感染の疫学はあきらかでなかったとのこと
Prevalence of Oral HPV Infection in the United States, 2009-2010 Maura L. Gillison et. al.
JAMA. Published online January 26, 2012. doi: 10.1001/jama.2012.101 
ONLINE FIRST JAMA. Published online January 26, 2012. doi: 10.1001/jama.2012.101 

National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) 2009-2010の部分的横断研究



14-69歳の男女HPV感染率は、  6.9% (95% CI, 5.7%-8.3%)、 HPV type 16 は 1.0% (95% CI, 0.7%-1.3%)
左:高リスク、右:低リスク
Prevalence of Oral HPV Infection by Individual Genotypes in the US Population Aged 14 to 69 Years


口腔HPV感染は 年齢に対し二峰性で、30-34歳 (7.3%; 95% CI, 4.6%-11.4%)と、60-64歳 (11.4%; 95% CI, 8.5%-15.1%)がピーク。



Association of Age With Oral HPV Prevalence in the US Population Aged 14 to 69 Years


右上:男性、左上:女性、右下:高リスクHPV、左下:低リスク
Modeled HPV Prevalence Across Age in the US Population Aged 14 to 69 Years by Sex and HPV Types

男性は有意に女性より、口腔HPV感染は、感染率が高い   (10.1% [95% CI, 8.3%-12.3%] vs 3.6% [95% CI, 2.6%-5.0%], P < .001; 非補正感染率 [PR], 2.80 [95% CI, 2.02-3.88])

性的接触歴が無い場合はある場合に比べ極度に感染率低い (0.9% [95% CI, 0.4%-1.8%] vs 7.5% [95% CI, 6.1%-9.1%], P< .001; PR, 8.69 [95% CI, 3.91-19.31])

性的パートナーの数と共に増加 (P<; .001 for trend)、1日あたりの喫煙本数と共に増加  (P< .001 for trend)


 年齢、性別、性的パートナー数、現行1日あたりの喫煙数は独立したHPV感染の多変量モデルでの要員





 
高リスクHPVの年齢二峰性分布が気にかかる。 特に性的活動の高い若年層にピークがあること・・・

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