脂肪症; 肥満性と癌の関連
交絡要素だらけなため解釈困難な「がんと肥満」との関連性
「Umbrella review」(CMAJ October 13, 2009 vol. 181 no. 8 )を用いて検討
CCBYNC Open access
Research
Adiposity and cancer at major anatomical sites: umbrella review of the literature
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j477 (Published 28 February 2017)
36のメタアナリシス:プライマリ癌とそのサブタイプ発症と死亡に関し、adiposityの指標との関連性調査、うち95のメタアナリシスはコホート研究とadiposity連続係数測定のうち、9つの癌で12(23%)の相関性を強いエビデンスで検出
BMI増加は食道腺癌、結腸・直腸がん(男性)、胆道系・膵臓癌、閉経後女性の子宮体癌、腎癌、多発性骨髄腫
体重増加とウェスト/ヒップ比は、ホルモン補充療法既往無し女性の閉経後乳がんリスク、子宮体部癌と高度関連
BMI 5 kg/m2増加毎発症リスク増加は
- 男性直腸癌 9% (相対リスク RR 1.09 95% 信頼区間 1.06 - 1.13)で、
- 胆道系癌 56% (1.56, 1.34 to 1.81)
ホルモン補充療法既往無し閉経後女性のリスクは、成人での体重5kg増加毎11% (1.11, 1.09 to 1.13)増加
子宮体部癌のリスクはウェスト/ヒップ比 0.1増加毎 21% (1.21, 1.13 to 1.29)増加
5つの不可関連要素として、adiposityのカテゴリー化指標を用いても強いエビデンスとして指示されたのが、
- 直腸結腸癌の体重増加
- 胆のう癌・胃噴門部癌、卵巣癌、多発性骨髄腫死亡率のBMI
0 件のコメント:
コメントを投稿