2017年3月3日金曜日

肥満性と癌の関連

システマティック・レビュー

脂肪症; 肥満性と癌の関連

交絡要素だらけなため解釈困難な「がんと肥満」との関連性
「Umbrella review」(CMAJ October 13, 2009 vol. 181 no. 8 )を用いて検討





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Research
Adiposity and cancer at major anatomical sites: umbrella review of the literature
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j477 (Published 28 February 2017)

36のメタアナリシス:プライマリ癌とそのサブタイプ発症と死亡に関し、adiposityの指標との関連性調査、うち95のメタアナリシスはコホート研究とadiposity連続係数測定のうち、9つの癌で12(23%)の相関性を強いエビデンスで検出

BMI増加は食道腺癌、結腸・直腸がん(男性)、胆道系・膵臓癌、閉経後女性の子宮体癌、腎癌、多発性骨髄腫


体重増加とウェスト/ヒップ比は、ホルモン補充療法既往無し女性の閉経後乳がんリスク、子宮体部癌と高度関連

BMI 5 kg/m2増加毎発症リスク増加は

  • 男性直腸癌  9% (相対リスク RR 1.09 95% 信頼区間 1.06 - 1.13)で、 
  • 胆道系癌 56% (1.56, 1.34 to 1.81)



ホルモン補充療法既往無し閉経後女性のリスクは、成人での体重5kg増加毎11% (1.11, 1.09 to 1.13)増加
子宮体部癌のリスクはウェスト/ヒップ比 0.1増加毎 21% (1.21, 1.13 to 1.29)増加


5つの不可関連要素として、adiposityのカテゴリー化指標を用いても強いエビデンスとして指示されたのが、

  • 直腸結腸癌の体重増加
  • 胆のう癌・胃噴門部癌、卵巣癌、多発性骨髄腫死亡率のBMI














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