生涯リスクを計算することが、より包括的アセスメントとしてふさわしいのは当然。
ということで、18のコホート、男女250,000名を越える人員のデータ(Framingham Heart Study、 Multiple Risk Factor Intervention Trial、 Coronary Artery Risk Development in Young Adults study 、 Multi-Ethnic Study of Artherosclerorisisを含む)から、リスク要素の重みに従い層別化し、非血管疾患リスクを完全に補正することをめざして、心血管イベントの生涯リスクを計算。
リスク要素
- 糖尿病
- 現行喫煙
- 平均コレステロール: 180mg/dL未満
- 平均収縮期血圧: 薬物無しで 120/80 mm Hg 未満
80歳以上の心血管死亡リスクは、55歳でのリスク状況で、男で29.6%、女で20.5%予測できるということになる。
Lifetime Risks of Cardiovascular Disease
N Engl J Med 2012; 366:321-329January 26, 2012
18のコホート研究(257,384名の黒人男女、白人男女)で心血管リスク+
45、 55、 65、 75歳で測定
血圧、コレステロール、喫煙状態、糖尿病を5つのmutually exclusive categoryに分けて検討
残りの心血管余命リスクを、対抗イベントとして心血管死無しを指標として、年齢毎カテゴリ毎推定
リスク要素層別化横断的に、心血管疾患生涯リスクの著明な差を見いだした。
55歳の被験者の内、至適リスク要素特性(総コレステロール , < 180 mg /dL [4.7 mmol /L]; 血圧 < 120 mm Hg 収縮期と 80 mm Hg d拡張期; 非喫煙状態s; 非糖尿病状態 )は、リスク要素2つ以上の被験者にくらべ 80歳での心血管死亡リスク低値 (男性: 4.7% vs. 29.6%, 6.4% vs.女性
20.5%)
これら至適リスク要素特性 は、致死的冠動脈疾患・非致死的心筋梗塞生涯リスクも低い (男性 3.6% vs. 37.5%, 女性 < 1% vs. 18.3% ) 、致死的・非致死的卒中 (男性 2.3% vs. 8.3%, 女性 5.3% vs.
10.7%)
リスク要素層別化内でも同様の傾向が、黒人・白人ともにことなるbirth cohort横断的に見られる
黒人・白人男性 リスク要素集合体・死亡リスク競合補正心血管死亡リスク(55歳時)
白人・黒人女性 リスク要素集合体・死亡リスク競合補正心血管死亡リスク(55歳時)
解説:http://www.medpagetoday.com/Cardiology/Prevention/30854
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