2012年1月28日土曜日

小児言語発達遅滞:出生前テストステロン暴露による影響は性差あり

子供の言語発達は、出生前のテストステロン暴露の影響され、性差でその影響が違う。


男児はテストステロン高濃度暴露だと、3歳児の言語発達遅滞を2倍超生じ、女子は逆に言語発達遅滞のリスク減少をもたらす


Whitehouse A, et al
"Sex-specific associations between umbilical cord blood testosterone levels and language delay in early childhood"
J Child Psychol Psychiatry 2012; DOI: 10.1111/j.1469-7610.2011.02523.x.

臍帯血のbioavailable(bioavailable testosterone:BioT)濃度解析

1歳、2歳、3歳児店で言語発達 (Communication scale) への影響は女児より男児で有意 (p-values ≤. 01)
また、男児は、3歳時点のFine-Motor (p = .04)、Personal-Social( p <.01)として分類されやすい。

カイ二乗解析にて、言語発達地縁率におけるBio T 四分位の差が、男児(3歳)、女児(1、3歳)で有意さが明らかになったが、Fine-MotorとPersona-Social delayでは明らかでない

社会住民統計的指標・産科的指標を組み込んだ全般推定予測式で、男児のBio T四分位高値は、3歳までの臨床的言語発達障害リスク増加と関連 :オッズ比(OR) of 2.47 (95% CI: 1.12, 5.47)

一方、女児は、Bio T値増加により、言語発達障害リスク減少 (Quartile 2: OR = 0.23, 95% CI: 0.09, 0.59; Quartile 4: 0.46, 95% CI: 0.21, 0.99).


 
脳の機能の性差は生まれる前から・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note