2012年2月11日土曜日

閉経前後症状の推移

閉経に伴う症状のうち、心理社会的、血管運動症状、性的不満足などの特性が明らかになった。この知識は適切な助言の手助けになる・・・と筆者等。

Health symptoms during midlife in relation to menopausal transition: British prospective cohort study
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e402 (Published 8 February 2012)
Cite this as: BMJ 2012;344:e402

20の個別症状のうち18症状で、4つの安定症状群を形成: 心理的、身体症状、血管運動、性的不満足

latent class分析にて、身体症状以外すべてで、特定女性の閉経タイミングとの明確な相関を示した。

 身体症状

Fig 2 Profiles of somatic symptoms across midlife and according to age relative to menopause

 女性のうち少数比率である10%(n=63)で重度心理的症候特性があり、閉経直後から閉経後1年でピークを示す。

Fig 1 Profiles of psychological symptoms across midlife and according to age relative to menopause 


血管運動症状としては、女性の14%(n=83)は早期重篤特性を有し、閉経後すぐがピークで、その後減少する。女性は、非手作業社会階層、学位レベルを有するなら、重度運動血管症状特性はあまり持たない(オッズ比 0.79, 95% 信頼区間 0.57-1.02、0.37, 0.18 to 0.77)。
Fig 3 Profiles of vasomotor symptoms across midlife and according to age relative to menopause 


 遅延性の重度なbothersome symptomは11% (n=67) で、閉経前後で急激に増加し、4年以上継続する。


 性的不満の後期重度特性がある女性の14% (n=85)は、閉経まで症状の増加を示し、閉経後も症状継続する。

































Fig 4 Profiles of sexual discomfort symptoms across midlife and according to age relative to menopause

既婚女性は他の婚姻状況より、後期重度、後期中等度となりやすい(2.40, 1.30 〜 4.41)
4つの特性は身体症状で同定できるが、それら症状は、暦年齢や閉経時年齢によるばらつきがない。

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