2012年3月4日日曜日

妊娠中吸入ステロイドはその子供の疾患の多くに無関係、内分泌・代謝・栄養系への影響の可能性

妊娠中の喘息への吸入ステロイドが推奨されている。

以下の報告の問題点は、吸入量のデータがなく、自己報告に基づく喘息状態であり、他の投与ルートより吸入に関してのみ焦点を当てている報告である。

結論づけるには不充分な内容であることは確かだが気になる報告。
今まで、“妊娠中吸入ステロイドはパルミコート優先? 2005年 02月 18日”というのを信じてきただけに、 今後、喘息妊婦に対してどこまで安全性を告げてよいのやら・・・







Inhaled Glucocorticoids during Pregnancy and Offspring Pediatric Diseases
A National Cohort Study
Am. J. Respir. Crit. Care Med. March 1, 2012 vol. 185 no. 5 557-563 


Danish National Birth Cohort

1996-2002年誕生、妊娠中喘息治療使用 (n = 1231; 79.9% budesonide, 17.6% fluticasone, 5.4% beclomethasone, and 0.9% other or unspecified glucocorticoids)

小児期の子息疾患  (International Classification of Diseases–10th Revision, diagnoses)


フォローアップ終了時点子供の年齢は6.1 (range、 3.6-8.9)歳

吸入ステロイドは多くのカテゴリーでの疾患と関連性はない

しかし、例外は、内分泌、代謝、栄養疾患   (ハザード比, 1.84; 95% 信頼区間, 1.13–2.99)

ブデソニド使用した主要サブグループの反復解析(mother-child pairに限定)の時のみ、同程度の相関推定が得られた





解説記事:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-12/ats-igd121311.php

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note