しかし、エピソード片頭痛 や慢性緊張型頭痛のエピソード減少とは相関しない。
効果と言っても、月に2回ほどの片頭痛を減らすに過ぎない・・・臨床医も患者側もこの程度であるということを理解する必要があるだろう。
Botulinum Toxin A for Prophylactic Treatment of Migraine and Tension Headaches in Adults
A Meta-analysis
effrey L. Jackson, et. al.
JAMA. 2012;307(16):1736-1745. doi: 10.1001/jama.2012.505
ランダム化対照化トライアル比較研究抽出
プール解析にて、ボツリヌス毒素Aは慢性連日頭痛患者において月間頭痛数を減少と相関 (1115 患者, −2.06 頭痛/ 月; 95% CI, −3.56 ~ −0.56; 3 研究) 、慢性片頭痛患者でも相関 (n = 1508, −2.30 頭痛/月; 95% CI, −3.66 ~ −0.94; 5 研究)
ボツリヌストキシンAとエピソード片頭痛数減少との有意相関認めず (n = 1838, 0.05 頭痛/月; 95% CI, −0.26 ~ 0.36; 9 研究) 、慢性緊張型頭痛との相関も認めず (n = 675, −1.43 頭痛/月; 95% CI, −3.13 ~ 0.27; 7 研究).
単独トライアルでは、ボツリヌストキシンAは、月間片頭痛数減少と相関せず vs valproate (標準化平均差 [SMD], −0.20; 95% CI, −0.91 ~ 0.31)、 topiramate (SMD, 0.20; 95% CI, −0.36 ~ 0.76)、 amitriptyline (SMD, 0.29; 95% CI, −0.17 ~ 0.76)
ボツリヌストキシンAは、月あたり慢性緊張型頭痛数減少と関連 vs methylprednisolone injections (SMD, −2.5; 95% CI, −3.5 ~ −1.5).
プラシーボ比較で、ボツリヌストキシンAは、眼瞼下垂、皮膚つっぱり感、四肢知覚異常、頚部こり、筋力低下、頚部痛の頻度減少と相関。
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