2型糖尿病患者において、積極的血糖コントロールは腎障害予防に役立つか? ・・・
強化コントロールでは、血中クレアチニン(Cr)倍加期間、末期腎不全(ESRD)、腎疾患死リスクには影響を与えなかったという結論。
システミックレビューにて強化 vs 通常血糖コントロールのベネフィットを要約。
強化コントロールはHbA1c 6.0%未満をめざし、対照の通常コントロールは7.1%以下を目指すが、微小アルブミン(アルブミン尿 30-300mg/min over 24hrsr)・顕性アルブミン(300mg/min over 24hrs)
1950年1月1日から2010年12月31日までの言語非限定、ランダム化トライアルで、腎エンドポイント(微小アルブミン尿、顕性アルブミン尿)と臨床的腎エンドポイント(Cr倍加、終末期腎障害、腎疾患死)として、強化血糖コントロールvs通常血糖コントロール比較
Coca SG, et al "Role of intensive glucose control in development of
renal end points in type 2 diabetes mellitus: systematic review and
meta-analysis" Arch Intern Med 2012; 172: 761-769.
28065名の成人、2-15年モニター、7つのトライアル
通常コントロールと比較して、強化コントロールでは微小アルブミン尿リスク減少 (risk
ratio, 0.86 [95% CI, 0.76-0.96]) 、顕性アルブミン尿減少 (0.74
[0.65-0.85])
しかし、血中Cr倍加l (1.06
[0.92-1.22])、ESRD (0.69 [0.46-1.05])、腎疾患死亡 (0.99
[0.55-1.79])は減少せず
メタ回帰検討によると、強化および通常コントロールでのヘモグロビンA1cの差は、微小アルブミン尿、顕性アルブミン尿に対して大きなベネフィットを示した。
微小アルブミン尿(23%)、顕性アルブミン尿(5%)の比較で、血中Cr値、ESRD、腎疾患死亡のプール化累積頻度は、それぞれ <4%、<1.5%、<0.5%と低い。
2型糖尿病と1型糖尿病では対照的・・・
1型糖尿病はより厳格に・・・ 腎障害リスク 2011年 11月 14日
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