2012年5月15日火曜日

緩下剤無しCTコロノグラフィー ・・・ そろそろ実用的?

下部消化管検査の時の最大の難関は緩下剤・・・そして、CT検査だけなら随分楽になる。


CT(補助)コロノグラフィーは10mm以上の腺腫検知には正確だが、小病変では正確性に欠ける。
ただ、無緩下剤処置CTコロノグラフィーは患者にとっては優れており、代替的な役割として考えらエルかもしれない・・・という報告


無緩下剤処置・コンピュータ補助CTコロノスコピー: laxative-free, computer-aided CTC
vs
光学コロノスコピー


Zalis ME, et al "Diagnostic accuracy of laxative-free computed tomographic colonography for detection of adenomatous polyps in asymptomatic adults: a prospective evaluation" Ann Intern Med 2012; 156: 692-702. 
 

10mm以上の腺腫に対し、per-patient sensitivityは、
CTC: 感度 0.91 1 (95% CI, 0.71 to 0.99)、特異度 0.85 (CI, 0.82 to 0.88);
OC: 感度 0.95 (CI, 0.77 to 1.00)、特異度 0.89 (CI, 0.86 to 0.91)

8mm以上の腺腫に対しCTC: 感度 0.70 (CI, 0.53 to 0.83) 、OC 0.88 (CI, 0.73 to 0.96)
6mm以上の腺腫に対しCTC: 感度 0.59 (CI, 0.47 to 0.70)、OC、 0.76 (CI, 0.64 to 0.85)

閾値8mm以上、6mm以上のときの特異度は
OCでは、  0.91、0.94
OTCでは、 0.86、 0.88(P=0.02)

患者の楽さ、困難さ報告ではやはりOCよりOTCが優れていた。

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