2型糖尿病(T2D)患者で、チアゾリジンジオン薬剤使用有無で、短期・長期リスクを検討
T2D患者で、チアゾリジンジオン治療は、黄斑浮腫について、1年後、10年後評価でもリスク増加する。
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Association Between Thiazolidinedione Treatment and Risk of Macular Edema Among Patients With Type 2 Diabetes ONLINE FIRST
Iskandar Idris, et. al.
Arch Intern Med. 2012;():1-7. doi:10.1001/archinternmed.2012.1938
103368名のT2D・非DME患者後顧的コホート
1年後、DME発生 チアゾリジンジオン 使用 1.3%(41/3227) 、非使用 0.2%(227/100141) (odds ratio [OR], 5.7 [95% CI, 4.1-7.9])
Cox多変量回帰解析(補正;年齢、収縮期血圧、脂質レベル、HbA1c、アスピリン、フィブラート、インスリン、経口抗糖尿病薬、RAS系薬剤)で、遺失値を含む補正、propensity score解析で、選択バイアス除外したところ、チアゾリジンジオン使用は、1年フォローアップ時 (OR, 2.3 [95% CI, 1.5-3.6]) 、10年フォローアップ時 (hazard ratio [HR], 2.3; [95% CI, 1.7-3.0])DMEリスク増加と関連
この効果は、ピオグリタゾンとロシグリタゾンともに同等。
インスリン+チアゾリジンジオン併用は、propensity score補正後DMEリスク高く (HR, 3.0 [95% CI, 1.5-5.9])、アスピリン (HR, 0.6 [95% CI, 0.4-0.9]) とACE阻害剤 使用 (HR, 0.4 [95% CI, 0.2-0.7]) はDMEリスク減少させる。
アクトスなどのチアゾリジンジオンってのは副作用に悩まされる薬剤・・・製造会社がこの副事象啓発に不熱心なのが気にかかるうちに、後発品マーケットに流れ出てしまった。ジェネリック製造会社がこの種の副作用情報提供をまともにするかどうか・・・個人的には気にかかる。
BMJ後顧的コホート;ピオグリタゾンと膀胱癌の関連確認 期間・投与量累積と相関 but 日本ではジェネリック・合剤と製品増加! 2012年6月4日
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