運動後の筋肉痛にNSAIDsは効きません
MedPageによると、ウルトラマラソンランナーにおいて、非服用患者にイブプロフェン服用でのサイトカイン値増加が見られ(Brain Behav Immun 2005; 9: 398-403).、ケトプロフェンでは、セレコキシブに比較し、扁桃腺摘出後疼痛時間延長が見られた (Otolaryngol Head Neck Surg 2005; 132: 287-294)。
今回の研究では、NSAIDであるケトプロフェンは、健康ボランティアの筋肉痛の回復を阻害する。
運動後1週間の疼痛重症度のAUCはケトプロフェン服用対象者で増加。
セレコキシブ(セレブレックス)治療は疼痛を軽度軽減した。 しかし、その程度は少ない。
stair test(階段負荷)後12-26時間で開始し、経口セレコキシブ200mgをランダムに1日2回1週間投与、他の24名は経口ケトプロフェン100mg1日2回投与。
疼痛スコアAUCはケトプロフェン 462(SD 160) vs プラシーボ 376(SD 159) (P=.02)
疼痛症質はケトプロフェン 122時間、 プラシーボ 105時間(P=0.005)
セレコキシブ研究では、筋収縮時ふくらはぎ痛減少に効果が示され、代替収縮時どのポイントでもactive drugの対プラシーボスコアが見られ、研究全期間で12-13%のふくらはぎ・大腿筋肉痛減少が見られた。ピーク減少は運動後3日(セレコキシブ 2.7日、プラシーボ 2.0日)
"Is the inflammatory reaction an essential part of recovery after muscle injury?"
Rother M, et al
EULAR 2012; Abstract FRI0457.
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