2012年6月20日水曜日

アルコール性肝硬変患者での肝細胞がん検診は死亡リスク減少効果少なくコスト効果的でない

ウィルス性肝炎スクリーニング・管理とは別の話で、肝細胞がん(HCC)検診についての話

デンマークのという但し書きだが、アルコール性肝硬変患者では肝細胞がんリスクは低く、死亡率増加と相関しない。このデータにもとづけば、アルコール肝障害に関わる肝細胞がん検診は死亡率への効果は極少なく、コスト効果があるはずもない・・・というもの

Risk for Hepatocellular Carcinoma in Patients With Alcoholic Cirrhosis: A Danish Nationwide Cohort Study
Peter Jepsen, et. al.
Ann Intern Med. 19 June 2012;156(12):841-847 




ところで・・・B型肝炎に関する中国の大規模ランダム化トライアルに基づき6ヶ月毎の肝硬変患者のHCC検診・超音波検査が2005年 level 1推奨されている。
(Ann Intern Med. 2012 Mar 6;156(5):387-9.)


ただ、このトライアルが全面的に信頼されてるわけではない。



PDQ(r):肝細胞がん検診
Hepatitis B Vaccine to Prevent Hepatocellular Cancer
http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/prevention/hepatocellular/HealthProfessional

一般向け説明では、かん細胞がん検診のエビデンスは確立してないと書かれている。




日本では・・・

科学的根拠に基づくがん検診
肝炎・肝がん
肝炎・肝がん検診エビデンスレポートは2011年9月末に公開予定です。
http://canscreen.ncc.go.jp/evidence/kangan.html



0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note