CKD検診や治療という面で、エビデンス確立しているような代物ではない(Ann Int Med. April 17, 2012, 156 (8))慢性腎臓病(CKD) 検診・治療は エビデンスに乏しい メタボ+CKD検診なんて詐欺に詐欺を重ねてるようなモノ 2012年4月19日
カナダ:CKD検診にコスト効果なし 2010年 11月 19日
そんな中、以下発表 ・・・ 各医学・医療分野で、毎度のことですけどね 。
CKDという括りをしてどれほどの実地的意味合いがあるか?日本でも調査検討が必要。
それを無視して、上意下達で、諸外国のガイドライン日本語訳だらけのガイドライン押しつけ・・・そんなガイドライン百花繚乱
CKD 患者患者診療のエッセンス 2012
1. CKD(慢性腎臓病)とは、腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくはGFR(糸球体濾過量)60 ml/分/1.73m2未満の腎機能低下が3ヶ月以上持続するもの、である。
2. 推定 GFR(eGFR)は以下の血清クレアチニンの推定式(eGFRcreat)で算出する。
るいそうまた下肢切断者などの筋肉量の少ない場合には血清シスタチン C(eGFRcys)の 推算式がより適切である。
男性
eGFRcrea(ml/分/1.73m2)=1.94×Cr-1.094×年齢-0.287
eGFRcyt(ml/分/1.73m2)=(104×Cys-C-1.019×0.996年齢-8
女性
eGFRcrea(ml/分/1.73m2)==1.94×Cr-1.094×年齢-0.287×0.739
eGFRcyt(ml/分/1.73m2)=(104×Cys-C-1.019×0.996年齢×0.929)-8
3. CKDの重症度は病院(Cause : C)、 腎機能 (GFR : G)、 蛋白尿(アルブミン尿 : A)によるCGA分類で評価する。
4. CKDは、CVD(心血管疾患)およびESKD(末期腎不全)発症の重要なリスクファクターである。
5. CKD患者患者の診療には、かかりつけ医と腎臓専門医の診療連系が重要である。
6.以下のいずれかがあれば腎臓専門医へ紹介することが望ましい。
1)尿蛋白 0.50 g/gCr以上 または 検尿試験紙で尿蛋白2+以上
2)蛋白尿と血尿がともに陽性(1+以上)
3)
40歳未満 GFR 60 ml/分/1.73m2未満
40歳以上70歳未満 GFR 50ml/分/1.73m2未満
70歳以上 GFR 60ml/分/1.73m2未満
7. CKDの治療に当たっては、まず生活習慣の改善(禁煙、減塩、肥満のかいぜんなど)を行う。
8. CKD患者の血圧の管理目標は 130/80 mmHg以下である。
9.高齢者においては 140/90 mmHgを目標に降圧し、腎機能悪化や臓器の虚血症状が観られないことを確認し、130/80 mmHg如何に慎重に降圧する。 また、収縮期血圧 110 mmHg 未満への降圧を避ける。
10. 糖尿病患者及び 0.15g/gCr以上(アルブミン尿 30 mg/gCr以上)の蛋白尿を有する患者において、第1選択の降圧薬はACE阻害剤とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)である。
11. 蛋白尿が0.15 g/gCr未満の非糖尿病患者の降圧には、降圧薬の種類を問わない。
12. 高度蛋白尿(0.50 g/gCr 以上)を呈する若年・中年の患者では、蛋白尿 0.50 g/gCr未満を目標としてRAS阻害剤を使用して治療する。
13. ACE阻害薬やARB 投与時には、 血清クレアチニン値の上昇(eGFRの低下)や高K血漿に注意する。
14. 糖尿病では血糖をHbA1c 6.9%(NGSP)未満に管理する。
15. CKDではCVDの予防を含めてLDLコレステロールは 120 mg/dL未満にコントロールする。
16. CKD患者の貧血では、消化管出血などを除外し、フェリチン 100ng/mL以上またはTSAT20%以上で鉄が不足してないことを確認する。
17. 腎性貧血に対する赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent: ESA)を使用した治療の目標値は、Hb10~12g/dLである。
18. CKDステージ G3aより、 血清P、Ca、PTH、ALPのモニターを行い、基準値無いに維持するよう、適切な治療を行う。
19. CKDステージ G3aより、高K血漿、代謝性アシドーシスに対する定期的な検査を行う。
20. CKD患者患者には腎傷害性の薬物投与を避け、腎排泄性の薬剤は腎機能に応じて減量や投与間隔の延長を行う。
鉄飽和率(TSAT)(%)=〔血清鉄(μg/dL)/総鉄結合能(TIBC)(μg/dL)〕×100
解説されている・・・
[トピックス] INFORMATION●CKD診療ガイド2012発表CKD重症度分類,降圧目標, 降圧薬選択など大幅に改変
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