Effect of Telephone-Administered vs Face-to-face Cognitive Behavioral Therapy on Adherence ~ Therapy and Depression Outcomes Among Primary Care PatientsA Randomized Trial
David C. Mohr, et. al.
JAMA. 2012;307(21):2278-2285. doi:10.1001/jama.2012.5588
telephone-administered cognitive behavioral therapy (T-CBT) と、対面CBT 18回セッションの比較
プライマリアウトカムは、治療終了(18週)での脱落 (completion vs noncompletion)
セカンダリアウトカムは、Ham-DとPHQ-9によるmasked interviewer-rated depressionのスコア
中断率は、T-CBT少ない T-CBT (n = 34; 20.9%) vs 対面CBT (n = 53; 32.7%; P = .02)
両治療群とも有意にうつスコア改善 (P < .001)
Ham-D、PHQ-9において、治療後の有意差なし (P = .22、 P = .89)
ITT治療後effect sizeは、 Ham-D d = 0.14 (90% CI, −0.05 ~ 0.33)、 PHQ-9 d = −0.02 (90% CI, −0.20 ~ 0.17)
両結果とも劣性下限 d=0.41で、T-CBTの対面CBTに対する非劣性が示された。
6ヶ月後フォローアップではうつ有意減少継続する(P<.001)が、対面CBTの方は有意にT-CBTよりうつ少ない(Ham-D) (difference, 2.91; 95% CI, 1.20-4.63; P < .001、PHQ-9 (difference, 2.12; 95% CI, 0.68-3.56; P = .004)。
結論としては、T-CBTは、当初、対面CBTに非劣性であるが、アドヒアランスが悪く、結果的にはうつ症状軽減効果減弱する。故に、代替的な使用は正当化されるだろう。
CBT無視の医療流布している日本では、当面、日本各地・津々浦々でface-to-face CBTなんて
不可能だろうから、電話ベースのCBTを出来る制度を積極的に導入してはどうか?
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