C5a受容体にC5aが結合すると”食細胞に遊走運動”、“C5aの濃度勾配に従って組織内を移動”、“補体標識微生物存在部位に到達貪食”という補体のメカニズム
http://p-www.iwate-pu.ac.jp/~s-inoue/yoshino/060703.pdf
人工的なC5a的免疫促進活性物質の吸入の予防・治療効果有効性を確認
Innate Immune Induction and Influenza Protection Elicited by a Response-Selective Agonist of Human C5a
PLoS ONE 7(7): e40303. doi:10.1371/journal.pone.0040303
Sanderson SD, Thoman ML, Kis K, Virts EL, Herrera EB, et al. (2012)
アナフィラトキシンC5aは、局所性・全身性炎症の強力なメディエータで、細菌・ウィルス・真菌への粘液宿主防御機能の役割にも必須。
ヒトC5aに対するresponse-selective agonistを開発した。
そのEP67は、炎症・アナフィラキシー原因特性として、C5aの免疫促進活性を有する。
EP67吸入は、肺のサイトカイン、 ケモカインの急速なinductionを生じ、好中球、NK細胞、樹状細胞を含むinnate immune effector細胞出現が生じる。
EP67は、インフルエンザA感染ねずみモデルで予防的・治療的特性が示された。
EP67治療マウスは非致死性感染24時間window内で、有意にインフルエンザによる体重減少予防的であった。
さらに、致死性感染に関して、EP67で、インフルエンザ原因死亡率完全ブロック (0% vs. 100% survival).
innate immune inductionベースの予防は特異的抗原に限定されないため、EP67はウィルス・細菌・真菌に対し効果的。インフルエンザの新種などに限らずemergentな呼吸器感染症に対する戦略となる可能性もある。
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