Jonathan N. Johnson, et. al.
JAMA. Published online July 21, 2012. doi:10.1001/jama.2012.9334
long QT症候群(LQTS)を有する競技スポーツアスリートは、36th Bethesda Conferenceで、以下のように推奨
(1)症状あり、(2)QTc>470mSec(男性)、480mSec(女性)、(3)ICDにおいて、多くのスポーツで参加しないよう推奨
European Society of Cardiology guidelineでは、より厳格に、QTcカットオフ値を男性440mSec、女性 460mSecで、全スポーツで、絶対禁止的にされている。
ガイドラインに対してLQTS患者のアウトカムについて考察すべきといういきさつ
Mayo Clinic LQTS Clinic について、LQTS specialist (M.J.A.) から十分な検査と説明・コンサルティングを受けた症例のまとめ
70名(54%)のアスリートでヨーロッパ・ガイドラインに反していたが、Bethesda guideline内ではあった。スポーツ関連イベント報告なし
両ガイドラインに違反しスポーツ継続している60のLQTSアスリート(46%)では、1例のみスポーツ関連イベントあり、LQT1の9歳の男児で、極端なQTc>550mSecという延長で、心停止病歴あり、ゲーム前のウオーミングアップ中のICDによるVf停止2回既往で、β遮断薬服用非遵守例であった。
アスリート×年の包括的イベント発生率は 0.003 (アスリート×年 331 で1イベント; 95% CI, 92 ~ 2763 アスリート×年あたり1イベント)
LQTS専門家の十分な臨床的・遺伝子学的評価、コンサルテーションが前提だが、Bethesdaカンファレンスのクライテリアでスポーツアスリート競技スポーツへの参加は容認できるのではないかという趣旨だと思われる
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